アマゾンを超えたインド「フリップカート」について

インド・フリップカートとは

オンラインショップやインターネットバンキング、コンテンツサービスなどの総称であるインターネットサービス、特にECサイトにおけるインド最大手を挙げるとするなら、現在ではまずインド・フリップカートの名前が挙がるとあがります。
インド・フリップカートは2007年にアマゾンドットコムの元幹部であった二人の人物によって創業されたオンライン小売りベンチャー企業ですが、書籍の販売から始まり現在では幅広い商品を取り扱う急成長のユニコーン企業と化しています。

インド・フリップカートはそれまでのインドにおけるオンラインショッピングでのストレスを最小限に抑え、配送サービス全般に関わる迅速さ・商品の取り扱いの丁寧さを第一にインド国内でのビジネスモデルを刷新したと言われています。
その登録ユーザーは4600万人、2年で2000万人増加、出店数は3000店を優に超え、出品数は数百万点と推察されます。

インドにおけるオンラインショッピングの現状

インド・フリップカートの競合として挙げられるのはアマゾンドットコムだと言えるでしょう。
インドの総人口は約12億人だとされていますから、企業に取っては一大市場と言っても過言ではありません。
しかし、現地の専門誌「Chalo」による両社の比較記事によると、インド国内ではサービスの質と価格両方の面においてインド・フリップカートが優れているとの結果が発表されたようです。
実際にインド・フリップカートの売上高は2014年3月において10億ドルという数値をたたき出しています。

現在、両社ともモバイル販売による購買意欲の促進を図り様々なサービスを展開している途中であり、購買層の拡大と消費者の絶対数が大きいインドだからこそ競合他社がこれから増えると推察されることから、インドのオンラインショッピング市場は更に加熱すると言えるでしょう。

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インド・フリップカートの今後

バンサルCEOによると、収益拡大に注力する為の余力はインド国内に十分あるとし、ユーザー数1億人を突破したあかつきには1000億ドル規模のインターネット企業に成長出来ると発言しています。
そのためにフリップカートでは各部門での強化を図っており、ファッション部門においては国内最大手ECである「ミントラ」を買収すると言った動きを見せています。
一時期競合に打ち勝つ為値下げ競争に参入していたフリップカートですが、現在では商品に独自性を持たせ海外商品の調達を本格化し、配送サービスの質の向上を目指すことによってユニコーン企業としての物流投資積み増しを計画しているようです。

現在市場シェアの4割を占めるフリップカートですが、企業としての成長速度と市場の成長を鑑みると、これからも大きく発展して行く企業であると言われています。