ウィンザー効果を学び、第三者の声を活かす手法でビジネスを加速させよう

ウィンザー効果とは

心理学や経済学で研究された学説や研究は、マーケティングに多く使われています。
ウィンザー効果も広く使われる効果の一つで、人は直接言われるよりも同じことでも間接的に第三者に言われた時の方がより信憑性が高くなる、ことを表しています。

直接聞いた方が信憑性が高いようなイメージを持つ人もいますが、仕事場で上司に注意された後に「お前には期待している」と言われる場合と、同僚や先輩から「上司はいつもお前に期待している」と言われるのでは、後者の方が信憑性があるように感じます。

 

 

本人より第三者からの言葉の方が響く傾向にある

 

 

状況にもよりますが、注意された後に期待していると言われても、注意されたことに対する不満の方が大きいこともあります。
しかし先輩や同僚から聞くと、上司が普段から期待されていると感じ、印象も大きく変わります。
では第三者から聞く方が、本人から直接聞くよりも、信じやすいのは何故でしょうか。
ウィンザー効果が起こる理由として、第三者からの情報は本人からの直接の情報とは異なり、利害関係がないことが挙げられます。

本人が直接伝えると、何か特別なメリットがあるのではないかと疑いを持つ可能性があります。
例えば、営業マンが自社の商品の良いところを顧客にアピールし過ぎると、デメリットの方を隠しているような気になるのです。
しかし関係のない第三者がその商品の良さも褒めると、本当に良いもののように感じてしまいます。
嘘をつく必要のない第三者の言葉を信用できると感じるのは、このような理由からになります。

 

  

https://news.mynavi.jp/article/20200909-1257115/

ウィンザー効果とは – 恋愛やビジネスで使える口コミ活用術/マイナビニュース

 

 

ウィンザー効果の著者、有名人について

心理学・経済学では、利害関係のない第三者からの情報が信頼できると感じる現象を、ウィンザー効果と呼んでいます。
このウィンザー効果の由来は、1990年代にアメリカ人の作家 アーリーン・ロマノネスが書いた『伯爵夫人はスパイ』という小説にあります。
この作品内に登場するウィンザー伯爵夫人が、「第三者の誉め言葉がどんなときにも一番効果があるのよ。忘れないで』という発言があり、伯爵夫人の名前を取りウィンザー効果と名付けられました。

 

 

ぜひ小説を読んでみたい

 

 

「私は人に優しい」と直接本人から言われても、付き合いの深い人でなければ、その人が本当に優しいかは分かりません。
利害関係のない第三者が「あの人は優しい」と伝えたら、信用する人は多くなります。
ウィンザー効果の実証実験としては、ジョン・グッドマンが行った口コミの波及効果というものがあります。
コカ・コーラ社を対象として行った調査結果によると、苦情処理の結果に対して、4~5人は企業の対応に満足したと回答しましたが、9人 ~10人は不満があったと回答しました。
これは悪い口コミの方が、良い口コミよりも影響を持つということが分かる結果となりました。

 

 

悪い口コミの方が強い力を持ちやすい

 

 

有名な事例

ウィンザー効果は、第三者からの情報の方が当事者からの情報よりも信頼できるという心理的な効果のことです。
企業のホームページで自社製品の良さを大きくアピールしても、「自社のものだから悪いところは隠して、良い部分ばかりをアピールしているに違いない」と思うユーザーは多く、宣伝文句をそのまま鵜呑みにする人は少ない傾向にあります。
しかし利害関係のない第三者が褒めると、その誉め言葉が客観的なものと感じられ、その情報の信頼度が増すことになるのです。

ウィンザー効果を活かした事例としては、飲食店の情報を提供する食べログがあります。
食べログでは、レストラン、カフェ、居酒屋、割烹などの飲食店を訪れた人の口コミが掲載されています。
利害関係のない一般客が訪れたときの味や印象などを口コミとして載せているので、客観的な意見としての信頼度が高くなります。
お店を個人的に評価した内容が数多く記載されているので、好印象の口コミが多いと信頼度が上がります。
口コミでの評価を観て利用する人が多くなり、よりその効果は大きくなるのです。

 

 

知らない人の感想がビジネスに大きく影響する

 

 

食べログに限ったことではなく、口コミの情報を利用するコンテンツや商品の購入・利用に活用する人は、現代社会で増えています。
ネット上にはあらゆる業種・コンテンツの口コミサイトがあり、その評価が企業や店舗の売り上げに影響することは言うまでもありません。
モニター調査やアンケート調査も、ウィンザー効果を活用したマーケティング手法になります。
サービス・商品に対してアンケート・モニター調査をした結果をホームページ等に公開していますが、利用したユーザーの意見として感じられるため、その信頼度は高くなるのです。

他にも、雑誌やテレビ番組などでサービスや商品が取り上げられ、出演者やユーザーから高く評価されると、それを観た人は利用してみたくなります。
CMは自社商品のアピールで第三者が評価しているものではありませんが、マスメディアで紹介されることでユーザーからの印象も変わります。
マーケティングでは、ウィンザー効果を如何に活用するのかが、成功の大きなポイントと言えるでしょう。

  

 

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信頼性をあげる「ウィンザー効果」とは?【心理学×コピーライティング】/こぴたつ