完全陸上養殖に成功し、あたらない牡蠣を開発した牡蠣ビジネスで成功しているあの会社。

ヒューマンウェブについて

高品質な牡蠣を提供するオイスターバーの事業運営と安全性の高い牡蠣の養殖と安定供給をする卸売り事業を展開し、牡蠣ビジネスの六次産業化を確立している株式会社ヒューマンウェブは、一貫して高品質で安全な牡蠣の提供に努めています。
設立は2000年で2001年9月に1号店のウォーターグリル・オイスターバー赤坂店をオープンしています。

翌2002年にガンボ&オイスターバー新宿マイシティ店を、オープン主力のブランドとして出店が開始されました。

2007年には牡蠣愛好家のためのオイスター・ピース・クラブという会員制度をスタートしています。
広島県呉市に物流機能を装備した牡蠣の浄化施設の子会社日本かきセンターを設立したのも同じ年でした。
翌2008年に日本かきセンターを通じて一般食向けの卸売事業を開始しています。
2013年には洋食での安全・安定供給を図るため牡蠣の種苗技術の研究・開発も開始しました。

 

 

牡蠣に関する様々な事業を展開している。

 

 
翌年沖縄県久米島に牡蠣の陸上養殖を可能にするための沖縄久米島研究所を設立、愛媛県南宇和郡には岩牡蠣の種苗生産を可能にする中尾水産テクノロジーを設立しています。
同年中に海洋深層水を活用した浄化施設外山センターも設立、オイスター・ピース・クラブの会員数は30万人を突破しました。

2015年3月に東証マザーズ市場に待望の上場を果たすことになります。
翌2016年に現在の社名である株式会社ゼネラル・オイスターに社名を変更すると同時に持株会社制度へと移行しました。
2017年には岩手県に牡蠣の加工工場、沖縄県に海外輸出の拠点となるセンターを設立するなど着々と事業を拡大しています。
2017~2019年にかけて牡蠣の畜産方法・陸上養殖方法・保存方法で特許権を取得するなどで同社の技術の高さも伺えます。
2020年には自社ECサイトを開設し、牡蠣の通販も開始しました。

 

 

https://www.oysterbar.co.jp

TOP/株式会社ゼネラル・オイスター

 

 

ヒューマンウェブの事業内容

株式会社ヒューマンウェブは牡蠣に特化した事業運営を行い業績を伸ばしてきました。
直営のオイスターバーの運営に加え、陸上養殖実験施設、浄化施設を持ち牡蠣の種苗・養殖生産・販売まで一貫した事業展開で六次産業化という他ではない業態を確立しています。
六次産業化とは牡蠣の生産事業が一次産業、牡蠣の加工事業が二次産業、牡蠣の卸売り・小売りが三次産業と分類、これらの事業を移管して行っている産業化を指しています。
一次・二次・三次を乗じる形で六次産業という呼び方となっています。

 

 

一次産業から六次産業まで手掛けている。

 

 

種苗は沖縄のジーオー・ファームで行われ、全国の牡蠣生産者・漁協で生産が実施されるまでが一次産業となります。
同社が持つ富山県入善町の海洋深層水かきセンターで浄化された牡蠣が日本かきセンターで卸売りされるまでが二次産業となります。
海洋深層水かきセンターから同社の直営のオイスターバーで提供される、卸売りから全国の飲食店が仕入れ食品として提供されるまでが三次産業となる形です。
オイスターバーは東京都内9店舗、神奈川4店舗、大阪5店舗を含む全国28店舗が展開されています。
通販で全国の美味しい牡蠣が入手できるECサイトも好評です。

https://www.g-oyster.com/corporate/business.php

事業体制/株式会社ゼネラル・オイスター

ヒューマンウェブの初値と評価

海鮮食品として日本で高い人気を誇る牡蠣を主とするオイスターバー(レストラン)運営及び牡蠣の卸売り事業を展開する株式会社ヒューマンウェブは、2015年月に東証マザーズ市場に上場をしています。
株式公開時の公開価格は1800円で公開株数は約44万株、応募株数は20万株で売出株数は182300株でした。

 

 

成長するための投資を行ったことだろう。

 

 
売買単位は100株で上場時の初値は2010円と公開価格を約11.5%上回る微増でのスタートとなっています。
株式上場により得た資金は直営店舗事業の新規出店店舗の内装・設備費等の支払い及び、店舗維持管理費に充当した事でしょう。

 

 

https://minkabu.jp/stock/3224

ゼネラル・オイスター/MINKABU

 

 

ヒューマンウェブの事件

牡蠣の直営レストランの全国展開及び牡蠣の卸売りを運営する株式会社ヒューマンウェブは2016年に持株会社体制へ移行と共に株式会社ゼネラル・オイスターへ商号を変更、現在に至っています。
上場以降も事業を全国規模で運営していますが、2024年2月に直営のオイスタープレート ラゾーナ川崎店で訪れた顧客がノロウィルスによる食中毒を発症し、3日間の営業停止を命じられたことがありました。

 

 

食中毒を発症してしまった。

 

 
この事象発生後、牡蠣の浄化センターの衛生管理体制の強化により再発防止に努めるとホームページ上で謝罪をしています。
また2021年度末の決算で債務超過の状態であることが確認され、2年間の上場廃止猶予期間指定を受けました。
その後、2022年度の決算において債務超過状態の解消が確認され、上場廃止猶予期間は解除されています。

https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20240306549745

一部店舗の営業停止に関するお詫びとお知らせ/日本経済新聞

ヒューマンウェブのその後

牡蠣の養殖・生産から飲食店の運営まで牡蠣の一環事業運営で実績を残している株式会社ヒューマンウェブは、現在株式会社ゼネラル・オイスターとして安心・安全で高品質な牡蠣の供給を目的として活動しています。
牡蠣の養殖は海上で行うのが一般的ですが、牡蠣は海中の植物性プランクトンを食べて成長をするため、人口の多い地域の海ではノロウィルスを牡蠣が取り込むリスクもあります。
同社では専用の浄化工場で加工をしていますが、100%除去することは困難を極めます。
そこで同社が着目したのが陸上プラントでの養殖でした。

 

 

より安全性を高める為に研究している。

 

 
ウィルスの感染の可能性のない環境で養殖すれば安全な牡蠣を生産することができると考えて陸上プラントを設置したのが、冷たい海水と植物性プランクトンを増やせる温暖な気候を持つ沖縄の久米島でした。
久米島の研究所では東大との共同研究で、海洋深層水に含まれる豊富な栄養素と牡蠣養殖に欠かせない微細藻類の大量生産に向けた実験が続けられています。
この取り組みが実現されれば、これまでにない安全性の高い牡蠣が供給されることになります。

 

 

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1522252.html

“あたらないカキ”完全陸上養殖で実現へ/Impress Watch