3大メガバンクの歴史を振り返る、三菱東京UFJ銀行

三菱フィナンシャルグループについて

三菱銀行は日本の都市銀行で、銀行の経営統合により、現在は三菱東京UFJ銀行となっています。

三菱銀行の歴史

1880年に郵便汽船三菱会社(現:日本郵船)から分離独立した三菱為換店が前身です。
第百十九国立銀行の経営を継承し、1919年に三菱銀行になりました。
三菱財閥をバックに東京での店舗を拡充し、1943年に第百銀行を吸収合併したことで大銀行になりました。
戦後の財閥解体後の1948年に千代田銀行に改名しますが、1953年に三菱銀行に再改名しました。
再改名後は三菱重工業・三菱商事とともに三菱グループの中核企業として発展しました。

バブル景気のときは他の銀行のように無理な融資合戦への参入が遅かったため、バブル崩壊後は不良債権が少なくて済んだと言われています。
しかし、バブル時代に変額保険を推し進めてきたことで、後に変額保険に加入した人が土地を失うなどの問題が起こりました。
変額保険問題で、2002年の東京高裁の判決で、大同生命などとともに7,000万円の損害賠償命令が下されました。

幾度の合併を経て三菱東京UFJ銀行に

1996年に東京銀行と合併し、東京三菱銀行になりました。
その後は現在の三菱東京UFJ銀行になるのですが、それまでに複数の銀行が業界再編により、合併を繰り返してきました。
2001年4月に、日本信託銀行と三菱信託銀行とともに東京三菱フィナンシャル・グループ(MTFG)を設立し、その完全子会社になりました。
同じ時期に、三和・東海・東洋信託の3銀行がUFJホールディングスを設立し、それぞれが完全子会社になっています。

翌年、三和銀行と東海銀行の合併でUFJ銀行が誕生しました。
2005年に、MTFGがUFJホールディングスを救済合併したことで、名称が三菱UFJフィナンシャル・グループになりました。
東京三菱銀行とUFJ銀行はその傘下会社になり、翌年に双方が合併し三菱東京UFJ銀行になりました。

合併後のサービスについて

三菱東京UFJ銀行誕生の2006年5月に、KDDIとの共同出資でじぶん銀行(2008年開業)を設立します。
2007年に、アコムに信用保証業務を委託し、個人向けカードローンのバンクイックが取り扱われます。

合併後は新システムへの移行を進め、2009年にUFJ店のATM端末の新システムへの移行が全て完了します。
海外への事業拡大も進めていて、2015年にTOBで7割以上の株式を取得したタイのアユタヤ銀行とBTMUバンコク支店の業務を統合しました。