謎の多い運用会社「ブラックストーングループ」について
ブラックストーン・グループとは
ブラックストーン・グループは、かのリーマンショックで有名なリーマン・ブラザーズでそのノウハウを磨いたピーター・G・ピーターソンとスティーブ・シュワルツマンによって1985年に設立された投資ファンド運用会社です。
本社をニューヨークに持ち、支社をアトランタ、ボストン、ロンドン、ハンブルク、パリ、ムンバイ、香港に持つ一大企業であり、世界最大の上場株投資会社のひとつであると考えられています。
企業当初はバイアウト・ファンドに重点を置いていましたが、現在では不動産ファンド、市場性 オルタナティブ投資ファンド、財務アドバイザリーといった部門にも着手しており、運用資産額が1200億ドルに届くかという巨大オルタナティブ投資会社として周知されています。
同社の社名は創設者の性が由来とされており、混同されがちな資産運用会社としてブラックロックがありますが、ブラックロックは1995年に売却されているため、ブラックストーン・グループは別物です。
ブラックストーン・グループの企業理念
同社スティーブ・シュワルツマン会長兼CEOによると、目的を買収に置かず、ある問題を抱えた企業のマターを解決出来ると予測される案件にのみ投資、または買収をすることが投資のチャンスであると述べています。
スティーブ氏は「世界中のニーズを調査し、問題点と投資価値、将来的な回収率を精査した上で投資を行えば成果は十分に上げられる」と考えており、投資の機会は熱心に探せばあらゆるマーケットに転がっているとしています。
これらの経営方針に基づく成果として、ブラックストーン・グループは従業員を世界21カ所に約2000人確保しており、2015年に調達したエクイティ資金は約10兆6000億円となっています。
こういった自信から、ブラックストーン・グループはあらゆる市場調査、世界経済の推移を他に頼らなくても自社の経歴から予測できると言われており、実際相応以上の結果を残しています。
また何かと日本で騒がれているマイナス金利政策の導入ですが、これについてもブラックストーン・グループはマイナスなイメージを持っておらず、逆にマイナスから何とかリターンを得ようとする投資家をターゲットに更に業績を伸ばすチャンスだと捉えていると考えられています。
スティーブ・シュワルツマン会長兼CEO曰く、「リターンを生まない国債に投資するリスクに手を出さなかったからブラックストーン・グループは起業より安定的な収益を提供出来ている」のだそうです。