世界を牛耳る世界銀行の歴史を見てみよう②モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)

モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)とは

モルガン・スタンレーは、投資銀行証券・資産運用・ウェルス・マネジメント事業などにおける幅広いサービスを提供している世界有数のグローバル総合金融機関です。

その歴史と事業内容

モルガン・スタンレーは、旧JPモルガンの投資銀行部門がモルガン・スタンレーとして1935年にニューヨーク州法人として分離独立した企業です。
企業名は、共同創設者の1人でもあるヘンリー・スタージス・モルガンに由来しています。


ヘンリー・スタージスモルガンは、JPモルガンの創設者、ジョン・ピアポント・モルガンの孫です。

モルガン・スタンレーは、2007年からの世界金融危機の影響を受け、リーマンブラザーズ(リーマンショック)倒産直後に投資家が連想的な投げ売りが行われその結果、株価が大幅に下落するなど一時的にその余波を大きく受けたのですが、

2008年に米国の連邦準備制度理事会から金融持株会社への移行が承認されることになり、また三菱UFJファイナンシャル・グループ(MUFG)と資本提携を実行した結果、見事復活を成し遂げました。

日本におけるモルガン・スタンレー

モルガン・スタンレーは。1970年に東京駐在員事務所を開設という、外資系投資銀行の中でも早くから日本に進出した企業です。

1980年には、日本で初めて東京証券取引所の正会員権を取得し、その後証券業務を積極的に展開しています。

また1995年には外資系企業として初の投資顧問・証券投信信託兼業の認可を取得し、1990年後半は、不動産関連事業において多種多様な資産を対象としたアセット・マネジメント事業や、投融資に関するアドバイザリーなど、包括的な営業活動を展開しています。

2010年に、モルガン・スタンレーと三菱UFJファイナンシャル・グループによるグローバルな戦略的提携の一環として、証券合併事業を開始しました。この事業の特徴は、両者の強みとネットワークを最大限に活用したのもで、これによりモルガン・スタンレーの成長をさらに大きくすることになりました。

現在のモルガンは

現在、日本国内においてモルガン・スタンレー・ホールディングスの傘下子会社として、モルガン・スタンレーMUFG証券・モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信・モルガン・スタンレー・キャピタルの3社が営業を展開しています。

2015年10月、2011年5月よりモルガン・スタンレーの取締役を務めてきた田中正明氏に代わり、現在は平野信行氏を取締役に就任することになりました。