いち早くインターネット販売を開始し、コロナ禍では需要拡大に合わせ新拠点を立ち上げた会社。

白鳩について

衣料品の販売を主とする店舗や企業は日本国内に数多く存在していますが、

いち早くインターネット通販を行うショッピングサイトをオープンした先駆的な企業が、

『株式会社白鳩』です。
衣料品販売を目的として1974年に京都市伏見区で設立した白鳩は、

2年後には靴下の通信販売を開始しています。

ウィンドウズ95が世の中を席捲していた1995年に、

まだ普及していなかったインターネットでの通販を自社サイトにて開始しました。
1999年には、ネットショッピングモール最大手の「楽天市場」へ出店が行われます。

 

 

今ではネットショッピングは当たり前になった。

 

 

インターネット通販事業を中心とする事業形態から、

通販の基幹システムの「らくらく通販システム」を導入しています。
携帯電話で通販が可能な携帯公式サイトも2005年にオープンし、顧客拡大を図っています。
その後も、インターネットショッピングモールのビッターズ、

世界最大手の通販サイトAmazonに次々と出店して業績を上げています。
スマートフォンの普及が拡大した2012年に、

スマホのサイトをオープンさせた後も中国のネットモールへの出店も開始しています。

そして2014年に東証JASDAQ市場への上場を果たすまで、事業を拡大することになります。
中国に続いてシンガポールへの進出を果たした後に、

小田急電鉄と資本業務提携契約を締結して連結子会社となりました。
その後も海外への出店が続き、

大手ファッションショッピングモールの「ZOZOTOWN」にも出店しています。
現在は東証の市場区分の見直しから東証スタンダード市場に上場されています。

 

 

https://www.shirohato.co.jp/

HOME/株式会社白鳩

 

 

白鳩の事業内容

インターネット通販で商品を購入することが、既存店舗での購入を上回る商品もあるくらい、

ネット通販が普及しているのが現代社会の特徴ですが、

初期のころからインターネットでの販売に注力し、業績を伸ばしてきたのが「株式会社白鳩」です。
「感動するインナーライフっていいね!」を企業理念とし、

感動創造型企業という他にはないコンセプトで企業価値を高めています。

 

 

お店に行くのが恥ずかしい人に通販はメリットだった。

 

 
インナーウェアやルームウェアの購入はアウターを購入するのとは違い、

人目に付くのをためらう人が多く、

インターネット通販の充実はユーザー側にとっても大きなメリットになっています。

EC事業の有効性、効率性を特に重視した店舗運営が多くのユーザーから支持されている大きな理由です。
ネットのショッピングサイトは、

自社公式サイト以外に国内では12店舗、海外に現在は2店舗を運営しています。
国内大手の楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・auPAYマーケット・

ポンパレモール・ZOZOTOWNと数多く出店することで、幅広いユーザーに受容されている状況にあります。
本社を置く京都には実店舗もあり、いち早く新商品を購入したい方にも対応しています。

 

 

https://www.shirohato.co.jp/business/index.html

事業内容/株式会社白鳩

 

 

白鳩の初値と評価

ネット通販の黎明期から、インナーウェアのネットショップを運営している「株式会社白鳩」は、

創業から40年を迎えた2014年に東証JASDAQ(スタンダード)市場に上場を果たしています。
上場での公開価格は520円で開始しましたが、

初値は760円と46%上回る好調なスタートを切っています。
初日時点での株式の時価総額は、約25億7000万円になりました。

 

 

好調なスタートを切った。

 

 

上場により調達した資金はネット通販事業に欠かせない自社サイトの改良及び、

配送センターの業務効率をアップさせるための改良に充てられます。
また普及率が大幅に向上したスマホアプリの作成、

基幹システム改良用ソフトの更新などにも充てられる予定となっています。
上場後も業績は好調で、翌年以降も中国やシンガポールなど海外に販路を拡大し、

ネット通販事業の規模を確実に大きくしている傾向にあります。

 

 

https://minkabu.jp/stock/3192

白鳩の株価情報トップ/MINKABU

 

 

白鳩の事件

インナーウェアのネット通販大手の「株式会社白鳩」は、

東証JASDAQに上場を果たした後も事業拡大・業績のアップを継続している優良企業の一つです。
大きな事件や不祥事を起こさずに長く運営されていますが、

2020年の新拠点立上げにおいて、若干のトラブルが発生したことが報告されています。
当時は新型コロナウィルスの感染拡大が全国的に叫ばれていたころで、

ネット通販の利用者が拡大していた時期でもあり、

需要の拡大に対応すべく同年の8月に本社兼物流センターを新拠点として立ち上げました。

 

 

コロナ禍ではネットでの買い物をする人が多く見られた。

 

 

この時に自動出荷システム「オートストア」を初導入したのですが、

導入直後から物流システム及び出荷オペレーションなどに不具合が発生し、

出荷数を倍増するどころか大幅に減少する事態が発生しました。
翌月には従来の出荷能力にまで戻すことには成功しましたが、出荷数倍増を目的に導入した

システムの成果は上げられず、同期の営業損益は約1億円となってしまいました。
その後はオートストアの運用習熟度を上げ、効率向上へと進めています。

 

 

https://www.nikkei.com/article/DGXLRST0587361Q2A210C2000000/

白鳩、通期の最終損益予想を下方修正 1億4500万円の赤字から2億5400万円の赤字に/日本経済新聞

 

 

白鳩のその後

2014年に東証JASDAQに上場して以降は、

大手ショッピングモールへの出店及び海外のネット通販への進出を続けています。
業績の向上を目的に小田急電鉄との資本業務提携を締結、

2018年に小田急の連結子会社となっています。

 

 

さらなる成長に期待したい。


新社屋と物流センターを新たに完成した当初にシステム上のトラブルなどで

赤字を計上した時期もありましたが、ネット通販の利用者拡大の傾向もあり、現在の業績は順調です。
株式市場に関しては、東証の市場区分見直しの関係もあって、

現在は東証スタンダード市場に上場をしています。

 

 

https://netkeizai.com/articles/detail/6721

白鳩、第1四半期の売上は1.4%増 海外が不振も黒字転換/日本ネット経済新聞