今後も時代に合わせた事業の拡大が期待される茨城から始まったあの会社。
ジョイフル本田について
茨城を中心とした関東一円でホームセンターを幅広く展開しているのが『ジョイフル本田』です。
郊外型の大規模店が多いのが特徴で、店舗数は全国規模のホームセンターよりも
少ないにもかかわらず、売上高では業界トップ5に位置しています。
創業は1975年で、店舗としては1976年に土浦市に開店した荒川沖店が1号店となります。
各店舗の敷地面積は他のホームセンターとは比較にならないほどの広さがあり、
平均面積は東京ドーム2個の広さを優に超えています。
超大型店に位置づけされる6つの店舗は中でも特に広く、東京ドーム3個分の広さから駐車スペースは
平均で約2700台分を確保しており、大型ショッピングセンター並みの大きさがあります。
買収・譲渡を繰り返しながら事業を拡大し、2014年に満を持して東証一部に上場を果たしています。
2022年現在、資本金は120億円発行株式は1億株を超えました。
売上高は約1380億円、営業利益は約115億円、従業員数は約2000人で、
ホームセンターの店舗数は16店まで拡大しています。
ジョイフル本田の事業内容
創業から約50年の実績と経験で関東地方有数のホームセンターグループとなっている
『ジョイフル本田』は、他店とは一線を画した事業コンセプトで運営しています。
長年の経験とノウハウで、総合力の高さと専業領域の幅広さを
フルに活用した店舗運営がなされています。
ジョイフル本田の店舗がある敷地内には多くのテナントが出店し、
大型ショッピングモールのように幅広いニーズに応えることができる形になっています。
広大な敷地を活かし、膨大な量の在庫と品揃えを誇っており、一般ユーザーはもちろん
様々な業種のプロの要望にも十分応えることのできる資材をストックしています。
購入した木材や鉄鋼材を希望のサイズや形に加工する加工室には、便利な工具も揃っています。
敷地内にプロが求める工具等に特化したプロショップも併設してあります。
日常生活に必要な日用品の品揃えも豊富、本格的な農業用品のほか、
ガーデニング用品の種類の多さも際立っています。
他にペット用品やレジャー用品なども充実しており、
店舗の中を回るだけでも楽しく感じられる作りが魅力です。
ジョイフル本田の初値と評価
関東地方(千葉・茨城・埼玉・群馬他)を中心にホームセンター事業を展開するジョイフル本田は、
創業から約40年の2014年に東証一部に上場を果たしています。
公開価格は2700円で、売買単位は100株となっていました。
初値では2650円と公開価格を50円下回るスタートとなりましたが、
その後に買いが優勢な状況となり、取引終了時は2842円と公開価格を上回りました。
2018年に株式分割を行い、投資家を増やす方向の取り組みを始めました。
さらに株主優待の拡充を図り、勇退投資家が買いやすい状況を作っています。
ジョイフル本田の株価情報トップ/MINKABU
ジョイフル本田の事件
関東を中心にホームセンター事業を展開するジョイフル本田の経営状況は良好ですが、
過去にはいくつかの不祥事や事件が起こり、話題になったことがあります。
2016年に子会社のひとつであるホンダ産業で、不適切な会計処理が発覚しました。
この不正会計は2010年頃から行われていた可能性が高く、
調査委員会を設置して本格的に調査を進めていました。
その結果、ロス率低下目的で架空の棚卸資産を計上、水増しを継続して行っており、
累計金額は7500万円にまで上っていました。
ホンダ産業での不適切な会計処理発覚で全店舗の調査を行ったところ、
いくつかの店舗で棚卸在庫高の水増しが行われていました。
さらに守谷店内に設置するペットショップ絶滅危惧種のオウムの無登録販売が発覚し、
種の保存法違反容疑で担当及び輸入会社役員が逮捕されています。
ジョイフル本田/不適切な会計処理の金額7500万円/流通ニュース
ジョイフル本田のその後
一時期不正会計、ペット関連の法律違反が起きるなどの不祥事が続いた『ジョイフル本田』ですが、
トラブルを乗り越えて業績は順調に上がっていく傾向にあります。
最新の企業方針は、『世代を超えたファンを拡げていこう!』となっています。
これは地域社会に密着した店舗として、
幅広い年齢層の方々に広い地域から来店してもらえるような店作りを目指すことを表しています。
世代を問わず多くの人の役に立つお店作りを形にするため、日々取り組んでいます。
加工サービスやオーダーサービス、修理・メンテナンスサービスは以前よりも拡充し、
ユーザーからの評価も日に日に高まる傾向にあります。
ホームセンター事業とは別のグループ事業の方も業績は好調です。
現在3店舗の店舗内に会員制のスポーツクラブを併設し、フィットネス事業サービスを展開しています。
トレーニングジム、スイミングプールはもちろん、
テニスコート、ダンススタジオなどの施設も完備しています。
過去にも様々なグループ事業を行ってきましたが、
時代のニーズに合わせた今後の新たな事業展開にも大きな期待が寄せられます。
ホームセンター業界で突出!ジョイフル本田の株価が好調な3つの要因とは/DIAMOND Chain Store online