「病は気から」、実はビジネスや恋愛にも繋がる効果の話!?

プラシーボ効果とは

新薬の開発・研究が行われるときには、様々な実験や検証が行われます。
マウスなど人以外の動物に投与して変化を調査するなど、

承認されるまでには多くの課題をクリアする必要があります。

そんな数多くの検証の中に、偽薬による実験があります。
患者に病気に対する効果があると伝えて、実際には効果が全くない偽薬を投与して

実験をするのですが、一部の患者は効果がないはずなのに病状が改善することがあるのです。

このような効果を、医学の現場ではプラシーボ効果と呼んでいます。
医学の現場では、現在もプラシーボ効果の治験は新薬開発のプロセスの一環として

活用されていますが、実社会でもプラシーボ効果は検証・実験が行われています。
プラシーボ効果は、ある物や事象を本物だと思わせることで、

心理的・肉体的に変化・効果が見られる現象を呼んでいます。

 

 

偽薬でも効果があると思い込むと、効果が出る事がある。

 

 
医学ではもちろん、心理学・行動経済学などでも様々な実験・研究が行われてきましたが、

効果がなぜ起きるのかに関しては現在も解明されておらず、その理由は不明となっています。

人の思い込みが時に身体や精神に大きく影響することは日常の中でも見られることがあり、

ビジネスに活用することも多くなっています。
プラシーボという言葉の語源は、アイシャルプリーズ(私を喜ばせるだろう)という

ラテン語に由来していると言われています。
医療現場で適した治療薬がないときに患者が前向きに治療に取り組んでくれることを願って、

本来治療効果がない生理食塩水や乳糖などを使ったことが体調の改善に繋がったことがあり、

プラシーボ効果が注目されるようになりました。

 

 

 

  

プラシーボ効果の著者、有名人について

病は気からは古くから使われる言葉でもあり、気持ちの持ちようで病気になったり、

身体が元気になったりする人の心理を表しています。
医学の世界で偽薬を用いて効果があると信じ込ませて治療する方法として知られるのが、

プラシーボ効果です。
ラテン語の「喜ばせる」に由来するプラシーボは、

病気で苦しい思いをしている人の気持ちを和らげるものという意味合いで、偽薬に名付けられました。
プラシーボ効果を初めて提唱したのは、ハーバード大学の

麻酔教授ヘンリー・ビーチャーで1955年に実験・検証の内容を発表しています。

 

 

偽薬でも効果が出るとは不思議なものだ。

 

 

ビーチャー教授は、手術後の患者の痛みを和らげるために通常モルヒネを投与していますが、

患者を二つのグループに分けて、一方は1回目にモルヒネ、2回目に偽薬を投与します。
もう一方のグループは、1回目が偽薬で、2回目がモルヒネと、投与の順を逆にして実験を行いました。
すると、1回目モルヒネ、2回目偽薬のグループでは、2回目の偽薬でも鎮痛効果が確認できたのに対し、1回目偽薬、2回目モルヒネのグループでは、

モルヒネを投与しても鎮痛効果が十分でないという結果が出ました。

この結果から分かるのは、1回目でモルヒネの効果が実感された人は、モルヒネと偽って

偽薬が投与されても鎮痛効果があると思い込んでいるため、プラシーボ効果が起こりました。
逆のグループでは1回目に偽薬が投与され、モルヒネに効果がないという印象を持ったまま、

モルヒネが2回目に投与されたことで効果がないというイメージが頭に残ってしまった、

ということになります
こうしてヘンリー・ビーチャーが提唱したプラシーボ効果は医学界で注目されましたが、

他の研究者の実験でははっきりとした結果が見えていないこともあり、完全実証には至っていません。

 

 

https://www.chintai.net/app/peyasagashi/article/love/love-0008/

プラシーボ効果は恋愛にも効果あり!?上手に「思い込む」ためのポイント/CHINTAI 二人でへや探し

 

 

有名な事例

ハーバード大学のビーチャー教授によって提唱されたプラシーボ効果は、

医学の分野のみならず様々な分野でも活用されています。
厳密にはプラシーボ効果ではないのかもしれませんが、

日常生活においても同様な効果は多く見られます。
健康食品やサプリメントの類は、プラシーボ効果が起こりやすい食品と考えて良いでしょう。
例えば、滋養強壮効果があると言われる、ニンニク、マカなどが含まれたサプリメントを

定期的に摂取していると、身体が元気になったような気がするという人が多く登場します。

実際には、毎日一定量以上を摂取し続けないと滋養強壮効果が持続することは難しいのですが、

身体が元気になると思い込んで摂取しているだけで、元気になっている人が多い傾向にあります。

 

 

本当にすごいのはサプリだろうか思い込みの力だろうか。

 

 
美容系の健康食品やサプリメントにも、同様にプラシーボ効果が表れることがあるのです。
もちろん代謝がよくなれば肌つやが良くなるため、美容系のサプリメントの接種で美しくなる、

というのはあながち間違いではありません。

美しくなれるという気持ちが、

自らを美しく見せている可能性も高くなっているのではないでしょうか。
明確なデータによって実証されているわけではありませんが、

サプリメントそのものの成分というより、キレイになれるという本人の強い気持ちが、

身体をキレイにしているとしても不思議ではないでしょう。
自分の思いが自然とその物事を引き寄せ現実にする、引き寄せの法則と言う法則が存在しますが、

プラシーボ効果はこれに非常に近いものと言えるでしょう。

 

 

https://news.mynavi.jp/article/20210416-1827382/

思い込みが成功に! 「プラシーボ効果」の意味やビジネスでの活用法を紹介!/マイナビニュース