経営者としてIPOを目指すべきなのか

IPOのしくみを理解しておく

IPOは略さずに表現するとInitial Public Offeringという言葉で、その意味は「今まで株式を市場に上場させたことがない企業の新規公開」ということになります。
株式を市場に公開したことがない企業は、IPOを経て株式の取引が行われることが多くなっています。
株式公開を行っている企業は、規模の拡大のためや自社で扱う商品・サービスを多くの人に知ってもらいたいといった思いから行っているところが多いと考えられます。
IPOを始めるには、まず投資家に対して自分の会社のことを知ってもらえるようにすることが目的であり、重視すべきものとなります。
株式公開は経営や業績が投資家にも関係することになるので、社会的責任が増えるということを十分に理解することが大切と思われます。

 

経営者がIPO(株式公開)を検討する場合

会社の規模を拡大させようと考えれば、株式公開も1つの戦略であると考えられます。
このことに関しては、経営者は「なぜ株式公開をするのか」を考え、行動するにはどうすればいいのかを検討しなければなりません。
様々なことを考慮しなければなりませんので、最初は税理士や公認会計士に相談してみて、どのような効果があるのかを想像し検討することが大切でしょう。
実際に株式公開をしたことがある他の経営者からも話を聞いてみるなど、情報収集が重要になります。
株式公開後はどのような効果があるのかを、シミュレーションしてみるとよりわかりやすくなるかと思われます。
会社の経営戦略と照らし合わせて、株式公開に踏み切るかどうかが大事になります。

 

経営者としての自覚を持つべき

株式公開で、自分の個人商店から公の会社に変わるので、その時に経営者としてしっかりとした対応をしていくことが大事になります。
公開前は経営者と株主はほぼ一緒の状態でしたが、公開後は多くの投資家が株主になっていくので、情報の開示は必須になります。
会社の経営には、それに関連した法律があるので、それに則った方法で対応していかないといけません。
コンプライアンスは非常に重要で、株式公開している会社が法令違反すれば、社会的に大きな批判を受けることとなってしまうと考えられます。
経営者がIPOを行う際は、株主に対する適切な情報の開示と法令遵守が大事になっていきます。
何よりも経営のことを甘く考えることなく、経営者としての自覚を持つことが大事だと言えるでしょう。