資産運用で注目を集めている米国ETFの歴史と今後について
米国ETFとは
銀行の金利はずっと低金利のため、
銀行に預けることにはあまりメリットを感じない時代です。
資産運用を考えれば株式投資が一般的ですが、
最近は「米国ETF」に注目が集まっています。
現在は金融市場の中心が米国で、米国株への投資が人気で、
投資初心者の入門編として進められることも多くあります。
しかし、米国ETFに関する知識を待たず安易に投資をすると、
良い結果が得られなくなる可能性があるのです。
米国ETFとは、英語のExchange Traded Fundsを略した言葉になり、
日本語に訳すと上場投資信託のことです。
つまり米国ETFは、米国の証券取引に上場をしている投資信託ということになります。
米国ETFを利用すると、個別に銘柄を選択して投資をするよりも、
株式市場に分散して幅広く投資することができる大きなメリットがあります。
少ない投資で一口からでも購入することができるので、
初心者にも適していると言われています。
米国株(アメリカ株)を始めるなら初心者にはETFがおすすめな理由/NET MONEY
米国ETFの歴史
初心者でも気軽に始めることができると言われる米国ETFは、
今後主流になっていく取引の一つです。
ETF「Exchange Traded Funds」が世界の株式市場に登場したのは諸説ありますが、
カナダ トロントの証券取引所に上場された「TIPS35」が世界初と言われています。
米国ETFは、その3年後1993年のSPY(SPDR S&P500ETF Trust)が始まりで、
ここから世界でETFの取引きが行われるようになりました。
日本では、1995年にETFが始まっています。
野村証券グループによる「日経300株価指数連動型上場投資信託」が最初で、
全国8ヶ所の取引所で同時にスタートしました。
このころはETFに関する経験が不足し、法整備も不十分な状況でもあり、
一般投資家に浸透するまでには至りませんでした。
2001年の法改正を経て日本にETF市場が創設され、本格的にスタートすることになります。
その頃には海外の市場でのETFの発展は目覚ましく、
金融庁による市場強化策が講じられるまでは、世界から遅れをとる状況でした。
現状では早くからETFが市場に浸透している米国ETFの活用が、
資産運用には欠かせないと思います。
https://www.daiwa.jp/products/fund_wrap/online/column/asset-management/016/
30代・40代におすすめの資産運用3選!それぞれのメリットをご紹介/ダイワファンドラップONLINE
米国ETFの売買の仕方
ETFは、証券取引所に上場、
株式の様々な指数と連動した投資信託を示す言葉です。
日本にもETFの市場は存在しますが、
企業数が多く実績のある米国ETFは投資初心者にもおすすめです。
米国ETFの最大の魅力は、数十から数百にも上る銘柄の中から
ファンドの専門家が選んだ銘柄が、セット販売されているところです。
投資を分散しようと自分で考えて購入しようと思うと銘柄の選定にも時間がかかり、
知識と経験が必要になります。
しかし、米国ETFを利用すれば簡単に購入することが可能になります。
米国ETFの売買はとても簡単で、
日本の口座、日本円でそのまま購入することができます。
アメリカでもっとも配当が高いのはVYMですが、ネット証券を利用しての売買だと、
海外株式のページでVYMを選択します。
そして購入をクリック、買う株数を決定、初心者であれば成り行きを選んで終了です。
手続きはとても簡単ですが、取引をする時間帯には注意が必要です。
円での決済は17:15~翌朝5:00、外貨決済なら15:00~翌朝5:00となります。
VYM(バンガード・米国高配当ETF)は、バンガード社が運営する代表的なETFで、
米国の上場銘柄の中でも特に配当が高いと言われる400社に投資をする商品となっています。
医薬品大手のジョンソン&ジョンソン、
石油関連大手のエクソンモービルなどのアメリカ有数の大企業の株が含まれているところが
大きなメリットと言えるでしょう。
どこで、いつ、いくらから?ETFの売買方法を解説【ETFの買い方・売り方①】/NEXT FUNDS
米国ETFの今後
購入方法が簡単で、投資初心者でも気軽に始めることができる米国ETFは、
日本でも資産運用に活用する人が多い取引の一つです。
中でも、高配当が魅力のVYMは日本の投資家の人も多く利用しています。
VYM ETFを構成する銘柄は、配当利回りの高いものが多く、
株価が下落しても利回りが高くなるため、投資家が買いやすいという利点があります。
今後の動向を見極めるポイントは、政策金利の上昇タイミングと、
FRBのテーパリングの開始タイミングの二つになると感じます。
2021年末にテーパリングが開始されるという見方が、
専門家の間では有力になっています。
過去の利上げが実施された時の状況を振り返ってみると、
今後の展開が予測されます。
FF金利が0.25%から0.5%に引き上げられた2015年末は、
その後2018年末にかけて金利の引き上げが行われ、
最終的に2.5%まで引き上げられることになります。
この利上げにより、株式指数は下落し、ナスダックでは約16%の下落を記録しました。
テーパリングの開始と、市場のネガティブな反応はセットで
成長株の下値の不安が今後起こると考えられています。
ETFの買い方を分かりやすく解説!ETFの選び方から売買方法まで/Invest Navi by FISCO