初心者にお勧めと言われているSPYDとはどんなものなのか?投資に興味がある方に知ってほしいこと。

SPYDとは

資産を増やすために銀行の定期預金を契約していたのは、

昔の話で近年は株式投資、FXなどで資産運用をすることが一般的です。
ただ初心者の株式投資にはリスクがあり、

最初は簡単に投資ができる商品やサービスが求められます。

株式市場に上場している企業の株に分散して投資することができれば

大きなリスクを回避することも可能ですが、上場株の投資信託として活用されているのがETFです。

  

  

分散投資してリスク回避しよう

 

 
中でも米国ETFは、知識・経験の少ない初心者向けとして、証券会社からも勧められるものです。

米国ETFではVYMが最も有名ですが、初心者に最もおすすめしたいのがSPYDです。
SPYDはS&P500と呼ばれるアメリカの代表的な企業の株式の中で、

高配当が期待できる株式を優先して組み込んだものになります。
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETFが正式名称ですが、

この名称を見ればその内容がよく分かるのではないでしょうか。
米国の株式というと、日本の株式よりも難しくて

初心者にはハードルが高いのではないかと感じる人もいるでしょう。
しかし、詳細を知ると投資経験の少ない初心者に最も適した商品だということが分かります。

 

 

https://fisco.jp/media/spyd-about/

SPYDの株価と配当は?高配当ETFのHDV・VYMと利回りを比較!/Invest Navi

 

 

SPYDの構成銘柄

リスクが少なく初心者の入門編として勧められることも多い米国ETFの中で、

VYMと並んで高配当が期待されているのがSPYDです。
ETFの株価は、取引所毎の時間内でリアルタイムに変動をしますが、

株式と同じようなオーダーが可能になっています。
高配当の株式が多く含まれる米国ETFのSPYDは、

日本の投資家の間でも利用する人が増えています。

 

 

投資には様々な種類がある

 

 
SPYDの特徴は様々な高配当のETFの中で、

特に分配利回りが高い点です。
収益の大きい金融・不動産・公益事業の銘柄が

運用の中心になっているところも特徴です。

直近の実績でも、VYMの2.86%に対して3.93%とETFの中で高い利回り率を誇っています。
SPYDを構成する銘柄の中でも、高配当の期待が大きい銘柄は10銘柄あります。
ベーカー・ヒューズ、マラソン・ペドロリアム、コメリカ、キーコープ、

M&Tバンク、ハンチントン・バンクシェアーズ、インターパブリックグループ、

サイモン・プロパティグループ、ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル、ONEOKがその銘柄になります。
S&P500の中では聞き馴染みがない感じですが、

この10の銘柄は組み入れ比率が均等で、配当利回りを重視したものとなっています。
株価が配当金に対して引く割安株が上位を占めていることが分かります。

 

 

https://www.nikkoam.com/products/etf/about

ETFとは?/Nikko Asset Management

SPYDのセクター比率

幅広い企業に分散投資が可能な米国ETFの中で配当が最も高いSPYDは、

初心者からベテランの投資家まで幅広い方が活用しています。
SPYDの銘柄は幅広い分野になっていますが、

セクター比率は当初に比べて変化が見られています。
2019年頃のSPYDのセクター比率は不動産関係が最も多く、約20%を占めています。
次が生活用品、食品などの一般消費財で、エネルギー関係がその次に続いています。
この頃は、この3つの分野で約50%を占める結果となっていました。

2020年初頭に世界的にコロナウィルスが蔓延し始め、世界の経済状況も大きく変化し、

2020年末のSPYDのセクター比率にも変化が見られます。
エネルギー関係、不動産関係の比率の高さに変化はありませんが、

一般消費財に代わって金融関連の比率が約23%と、大きく増加しています。
上位3つで、約50%を占める結果になっています。

つまり不動産、エネルギー、金融関連の業種が現在収益が低下し、苦しい状況になっていることが分かります。
この3つの分野の状況が悪化している理由としては、やはりコロナ禍が挙げられます。
金融ではコロナ後の緩和政策、不動産はホテルやオフィスの収益が悪化し、

住宅の売買にも大きな影響を与えています。
エネルギーに関してもロックダウンなどにより、燃料需要が大幅に低下して収益が悪化したためです。
コロナウィルスの感染が終息を迎えるまでは、この傾向は続くことでしょう。

 

 

https://www.fisco.co.jp/media/cfd/spyd-about/

SPYDとは?株価・構成銘柄から配当金・利回りまでを徹底解説/Media argo

 

 

SPYDのメリットデメリット

米国ETFの中でも利回りの高配当で知られるSPYDは、日本の投資家も運用する人気の商品の一つです。
HDVやVYMと並び世界の投資家からも注目される米国三大高配当ETFですが、

利回りを最も重視する方に一番適した商品です。
利回りの高い商品は投資家にとっては一番の魅力ですが、

メリット・デメリットの両方を知ったうえで活用する必要があります。
SPYD最大のメリットは、謳われている通りの高い利回りになります。

 

 

メリットとデメリットをしっかり考えよう

2020年の3月には、約7.5%にまで跳ね上がったこともありましたが、平均では約5%の配当率となっています。
アメリカの優良株を集めた指数のS&P500の中から、

高配当銘柄に絞った投資を行っている点も大きなメリットの一つです。
SPYDを保有しているだけでアメリカの高配当株のポートフォリオ作成が可能であること、

年2回銘柄のリバランスを行って無配・減配銘柄を弾いてくれるのもメリットになります。
ただメリットばかりのように感じますが、SPYDにもデメリットは存在します。

S&P500に採用されているのは優良銘柄ばかりですが、

安定性のない企業の銘柄が組み込まれてしまう可能性もあります。
例えば「財務体制に脆弱性がある」、「成長が見込めないは縮小の可能性がある」、

「景気変動の影響を受けやすいといった特徴があってもSPYDの構成銘柄に含まれてしまう可能性」があります。
メインのS&Pと比較すると、SPYDの銘柄は伸びしろが少ないものが多く、

高い将来性を望むことは難しいと言えます。
メリット・デメリットをしっかりと理解し、SPYDを有効に活用することが重要です。

 

 

https://mickeychallenge.com/spyd/

高配当ETF【SPYDとは?】特徴やメリット・デメリットなどわかりやすく解説/新卒からセミリタイア目指すFIREブログ