急成長したサブスク動画の成長過程と鈍化する今後の予測
ネットフリックスとは
映画館の大きな画面と臨場感あふれる音で映画を鑑賞するのは大変素晴らしいことですが、
すべてを映画館で観るというのは難しいのが現実です。
レンタルビデオでレンタルして家で鑑賞できるようになったときは、その便利さに喜んだ人も多いでしょう。
その後、DVDが主流になり、サイズが小さくとも高画質で映画を鑑賞できるようになりました。
現在もレンタルDVDのサービスは存在していますが、定額料金を払うだけで様々な映画やドラマ、
ドキュメンタリー、音楽ライブなどが何度でも観ることのできるサービスが主流になっています。
中でも利用者数が世界でもトップクラスの需要を誇るネットフリックスは、
コンテンツの豊富さから日本でも利用者が年々増加しています。
ネットフリックスはアメリカで誕生した動画配信サービスで、
2020年現在、世界で2億人を超えるユーザーが利用しています。
日本でも既に500万人を超える人がネットフリックスで動画を楽しんでいます。
登録作品の多さはもちろんですが、ネットフリックスでしか鑑賞できない
クオリティの高いオリジナル作品が大きな魅力です。
【決定版】サブスクとレンタルの違いは?メリットやデメリットを完全解説/サブスクラボ
ネットフリックスの規模
動画配信サービスはスマホの登録台数が増加するのに併せて、大幅に普及しました。
アマゾンプライム、HULUとともに、日本でも利用者の多いネットフリックスは、
海外ドラマファンから人気に火が付きました。
当初はDVDレンタルサービスから始まりましたが、
動画配信サービスの提供を契機に大幅に事業を拡大していきました。
配信する地域は中南米、ヨーロッパと年々拡大し、日本では2015年からサービスが開始されました。
現在は、世界190以上の国・地域に動画配信のサービスを提供しています。
ネットフリックスは各国・地域に法人を設立し、それぞれに適した充実したサービスの提供に努めています。
事業の規模も当初からは大幅に拡大、250億ドルを超える売り上げを記録、契約者数も2億人を超えています。
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どんなユーザが多いのか
190以上の国・地域に動画配信のサービスを提供するネットフリックスは、世界最大クラスの業績を残しています。
人気映画・ドラマ・アニメの配信はもちろんですが、ネットフリックスでしか観ることのできない
オリジナル動画のサービスの存在が、他のサービスと一線を画しています。
日本でも2015年のサービス提供開始から年々ユーザー数を伸ばしていますが、
2018年代の後半からライトユーザーを中心として、アクティブユーザーが大きく増加しています。
この時期にユーザーが大幅に増加したのは、オリジナル作品の提供が増えたこと、
人気アニメのコンテンツが発表されるなどで注目度がアップしたことにあります。
男性・女性の比率は、男性68%、女性32%と日本では男性が多い傾向にあります。
本国アメリカでは、男性42%、女性58%と女性のユーザーの方が多い傾向にありますが、
普及率が上昇するに従い比率に変化が見られるかもしれません。
年齢層では20代男性のユーザーが最も多く、日本では10代のユーザーにはまだ浸透していないようです。
この傾向はアメリカや韓国なども同じですが、日本は30~40代の女性ユーザーの比率が
アメリカと比べてもかなり低く、ネットフリックスの業績拡大には30代・40代女性の
ニーズに応える動画の提供が求められています。
今後はコンテンツの幅を広げることや、オリジナリティの確立がユーザー層を拡大していくことに繋がるでしょう。
https://tsunaga-ru.net/video-distribution-services-comparison-8272
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今後どうなるのか
世界有数の動画配信サービスとして、日本はもちろん世界各国で高い業績を上げているのがネットフリックスです。
独自のコンテンツやオリジナル作品の充実で右肩上がりの成長を遂げていますが、
この成長がどこまで続くのかが、投資家の間でも話題を呼んでいます。
新型コロナウィルスの感染拡大は、これまでの日常を大きく変化させ、外出を控え、
自宅で過ごす時間が世界中で増えています。
以前から動画配信サービスは新時代のサービスとして定着しつつありましたが、
パンデミックによる外出自粛の傾向が、ネットフリックスの急成長を後押しする結果になりました。
しかし、世界の主要各国へのサービス提供が進み、新規登録者数の増加は鈍化する傾向にあります。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN20DI20Q1A420C2000000/
Netflix、会員数の伸び鈍化鮮明 1~3月24%増収/日本経済新聞
この傾向はネットフリックスに限ったものではなく、他の動画配信サービスにおいても、
新規ユーザー数は減少傾向にあり、新しいサービスやその充実が業績アップには欠かせない課題になっています。
もちろん現状でも十分なユーザー数を確保していますが、成長の面では頭打ちの状態で、
新しい事業への参入も検討されています。
最も注目されているのがゲーム市場への参入で、スマホ、タブレットでプレイするゲームを、
動画とともに提供することで事業の拡大をしています。
メインの動画サービスでは、東南アジア方面のユーザー拡大が収益の増加に欠かせない課題となります。
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