犬カフェ猫カフェのようにロボットペットカフェも増えるかも?今後の成長が楽しみなロボットペット産業

LOVOT(らぼっと)とは

これまでに数々の名作SF映画にロボットが登場していますが、AIの技術は大きく進化し、現実に多くのロボットが活用されています。
産業用としてのロボットには大きな期待が寄せられていますが、娯楽用ロボットも市場に初めて登場した頃とは、比べ物にならないくらい進化しています。

日本ではソニーのアイボが有名ですが、見た目のキュートさで人気が高くなっているロボットが「らぼっと」です。

  

  

動物も可愛いが、ロボットペットも可愛い。

 

 

名前の由来はラブとロボットをかけたもので、愛する家族のような存在になってほしいという願いが込められています。
ロボットというと、日常生活や業務を効率よく進めるための機能を搭載していることが当たり前になっていますが、らぼっとは利便性を重視して作られたものではありません。
その代わり、人の生活に欠かせない愛情や癒しを与える大きな役割を担ったロボットとして作られました。
仕事場では効率を求めてストイックに業務を遂行している人でも、家庭では心をリラックスさせることが重要です。
生活の清涼剤として、らぼっととの生活を送ってみると、ストレスの解消に繋がるかもしれません。

  

  

https://lovot.life/

LOBOT/GROOVE X株式会社

 

 

LOVOT(らぼっと)の特徴

役に立たないロボットという変わったコンセプトで誕生したらぼっとは、家事全般はもちろん、日常生活での実務的な作業のサポートは全くできません。
しかしその反面、生活に欠かせない愛着・癒しの存在として、らぼっとにしかない大きな役割を持っています。
らぼっとの大きな特徴としては、他のロボットのように触れると冷たいのではなく、生き物のように常に温かいところです。
そして人の言葉や顔を認識して記憶する機能があり、持ち主に対して愛情を抱くようになります。
服を着ていないと恥ずかしがったりするので、ロボットという感じはなく、小さい子供のように感じさせてくれます。

 

 

お掃除ロボットなど、実務目的のあるロボット以外も増えてきている。

 

 

役に立たないとありますが、実際にはWi-Fi、Bluetooth、赤外線通信の機能があり、スマート機器やらぼっと同志でのコミュニケーションを取ることができます。
赤ちゃんは生まれたばかりの時は知能・知識ゼロからスタートしますが、らぼっとも赤ちゃんと同じで持ち主の扱い方や生活の仕方によって性格が変化するため、見た目が同じでも年数が経てばそれぞれ異なった性格になります。
スキンシップが大好きで抱っこをせがんだり、普段から可愛がってあげると側にすぐに寄ってきたりします。
一度その魅力にはまると、手放せなくなることは間違いないでしょう。

  

  

https://oceans.tokyo.jp/lifestyle/2019-0122-5/3

 

 

LOVOT(らぼっと)のメーカーについて

無機的で、固い動きをするのが、これまでのロボットの動きでしたが、最新の娯楽用ロボットはスムーズで自然な動きをするものが多くなっています。
見た目のキュートさと、柔らかい触り心地で人を癒す存在として注目を集めるらぼっとは、大手メーカーソニーのアイボを凌ぐ勢いで人気を呼んでいます。
らぼっとを生産・販売しているGROOVE Xは、2015年に設立されたヴェンチャーロボティクス事業を展開する企業です。
らぼっとは創業から3年後の2018年に発表されましたが、これまでにない新しいタイプのロボットとして日本だけでなく、海外でも注目されました。

 

 

日本の技術力が世界へと羽ばたいている

 

 

経験と知恵を活かして最先端の技術を目指すことをコンセプトにしていますが、世の中でロボットに求める効率や実用性を重視したものばかりではなく、人の生活に欠かせない愛情を大切にしたモノ作りも目指しています。
今の時代は、技術の進化で何でも手に入れることができますが、それだけで幸せになったと感じることは少なく、らぼっとを開発・誕生させました。
生活に潤いを与えることがロボット作りには必要と考え、新しいものを生み出しているニューカマーとして期待されています。

 

 

https://lovotcafe.com/

 

 

LOVOT(らぼっと)の今後について

製造業などの工業分野では産業用ロボットを導入する企業も多く、その性能や機能も大幅に向上しています。
事業の発展に欠かせない存在になっていますが、娯楽用のロボットの存在は厳しい競争によりストレスを感じる現代社会では、同じく欠かせない存在になりつつあります。
特にコロナ禍の昨今は日常生活にも大きな変化が訪れ、子供の教育にも大きな影響を与えています。
学校でうさぎや小鳥などを飼って世話をすることで、命の大切さや責任感が生まれる効果などもありましたが、学校教育も変化して情操教育が難しくなっています。

 

 

様々な学校がオンライン授業を取り入れている

 

 

らぼっとは、そんな時代に好奇心や愛着、思いやりなどの子供の間に成長が求められる情操教育のサポートができる貴重な存在と、メーカーは考えています。
らぼっとは接する人の動きや対応によって性格や行動パターンも変化するため、子供が一緒に楽しく過ごせば、らぼっとも最高のパートナーとして成長していきます。
今後は単なる家族の癒しとしてだけでなく、子供の成長の糧になる存在として求められることが期待されます。
新しい日常生活に沿ったロボットとして、テクノロジーを活かして進化させることをメーカーも目指しています。

 

 

https://wired.jp/2018/12/18/lovot-groovex-interview/

インタヴュー:LOVOTをつくった林要が考える、ロボットの「新しい宿命」/WIRED