ペットの癒し効果からセキュリティまで、進化し続け幅広く注目を集めているaibo
AIBO(アイボ)とは
少子高齢化が進む日本の社会では、産業用ロボットの発展が国内産業の安定に欠かせないものになっています。
AIの開発技術の高さでは日本も引けを取りませんが、産業用以外の娯楽ロボットやペットロボットの分野でも人気のブランドを生み出しています。
ソニーの開発・販売するアイボは、国内のペットロボットの第1号として1999年に登場しました。
当時は本格的なペットロボットがなく大きな注目を集めましたが、販売価格が高額なこともあり、2006年に一度販売を休止しています。
2018年にAIBO標記からaibo標記に代わり、様々な機能を加え改善されて再販しています。
特徴としては、元々搭載されたプログラム以外にも専用のメモリースティックを使って、持ち主自身が独自にプログラミングすることも可能になっています。
アイボが登場するまでは、ロボットは産業用としてしか需要がないと思われていましたが、市場に登場したことにより新たなマーケットを生み出すことになりました。
その意味では、aiboはエポックメイキングな存在と言えるでしょう。
https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1611/07/news109.html
ソニー70年の歴史を振り返る「It’s a Sony展」――銀座ソニービル建て替えを前に最後のイベント/くらテク
AIBO(アイボ)の特徴
日本でペット型ロボット言えば、アイボと答える人が多いほど、知名度は高くなっています。
アイボは犬型で、当時としてはハイテクを詰め込んだ高性能ロボットとして大きな話題になりました。
アイボの詳細なスペックについては、メーカーのホームページでも確認は可能ですが、実際に購入して使ってみないとわからない動きもあり、そのことも注目を集めた大きな要因と言えます。
特徴としては視覚性能の高さがあり、移動するものを見分けることができたり、aibo用のおもちゃを検知してサッカーのように蹴って遊んだりすることもできます。
聴覚性能としては、オーナーの声に反応して決まった動作(尻尾を振る等)をすることや、手をたたく音に反応するといったことも可能です。
ペットの頭を撫でた時と同じような動きを見せたりできるなど、その能力はかなり高まっています。
最も大きな特徴は、ロボットでありながら感情を持っているかのような動作をするところです。
もちろん本当に感情を持っているわけではなく、独自のソフトウェアを内蔵し、繰り返し行われた動作や刺激になるようなことに対して、反応が変化したり機嫌がよくなったりすることを見せることがあります。
この特徴によってアイボの個体ごとに性能の違いが生まれ、本物のペットのような個性を持つことができます。
リセットして初期の状態に戻すことも可能です。
https://business.nikkei.com/atcl/report/16/061100222/110900014/
AIBOの葬式に密着/日経ビジネス
AIBO(アイボ)のメーカーについて
ペットロボットのパイオニア的な存在として、日本でもコアなファンを多く持つアイボは、ロボット新時代を迎える新しいアイテムとして注目されました。
アイボはオーディオ機器の大手メーカーとして知られるソニーにより、開発・製造・販売されました。
発売された1999年当時は、本格的なエンターテイメントロボットはほとんどなく、マーケットの顕在化も見られていませんでした。
ソニーの当時の常務の肝いりでペットロボットのプロジェクトが組織され、アイボの開発がスタートします。
このプロジェクトに如何に力を注いでいたのかは、ソニーを退職してゲームメーカーの役職に就いていたエンジニアを呼び戻したことでも分かると思います。
長野のソニーデジタルプロダクツを生産拠点として、ソニーのWEBサイト限定で予約販売されましたが、国内販売分3000台は、予約開始から20分で予約が完了するほど話題になりました。
しかしソニーの業績悪化とともに収益性の低いロボット事業からの撤退を決め、アイボは2006年に生産を終了しましたが、AI市場の拡大に呼応するかのように10年後にロボット事業を再開して、より本物の犬に近いデザインとなり好評を博しています。
初期の頃から技術のソニーと呼ばれるように、エレクトロニックに関する技術・開発能力は高く、アイボの性能がさらに進化することが期待されています。
AIBO(アイボ)の今後について
ソニーの犬型ロボット アイボは、発売から20年を超えても人気の高いペット型ロボットですが、2006年まで販売されたモデルと、2016年以降に生産・販売されたモデルでは性能に大きな違いがあります。
2006年まで販売された旧型のアイボはアルファベット大文字でAIBOと標記されていますが、新しいモデルはaiboと小文字で表記されています。
旧型に関しては、ソニーでの修理サービスの対応が終了し、実働するモデルは減少傾向にあります。
元ソニーのエンジニアの方により修理は継続して行われていますが、旧型に関しては今後数年のうちに修理不可になる可能性があります。
新型アイボは人工知能アシスタントを搭載するなど大きな注目をもって発売され、時代の変化もあり需要は徐々に増えている傾向にあります。
本物の犬を感じさせるリアルな有機ELで作られた瞳や高性能のセンサーを複数搭載し、旧型で懸念された問題点は解決されています。
今後はAIシステムが、さらに進化した新型モデルの販売が待たれます。
セコム・ホームセキュリティとつながるaibo/セコム株式会社