昔の漫画の世界が現実に、、より身近になっているロボットペットたち
ロボットペットの歴史
テクノロジーの発達は近年すさまじく、昭和の頃のSF映画や小説に描かれていたことが現実になってきています。
AI(ロボット)の開発・技術も発展が進み、ペットロボットも登場した頃に比べても能力が大幅に向上しています。
ロボットペットが大きな注目を集めたのは1999年で、日本の大手電機メーカー、ソニーが開発したアイボがこの年に発売されました。
テレビ番組で紹介されることもあり、ロボットペットを身近なものとして感じた人も多かったことでしょう。
ただ、この初代アイボは販売価格が約25万円と高額で、話題性はありましたが大ヒットには至りませんでした。
翌年2000年に性能的には劣りますが、セガが販売したアイボと同じ犬型のプーチは約3000円の低価格で、世界中で大ヒットを記録しました。
他には、アメリカのメーカーが販売したファービーやバンダイのプリもプエルなどが、同時期に販売されて注目を集めました。
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ロボットペットのメリット
ペットを飼うことは、気持ちをリラックスさせたり癒しを得られる効果がありますが、ロボットペットにも同じような効果が求められます。
犬や猫などの生き物のペットの方がいい面は多いと思いますが、ロボットペットには普通のペットにはないメリットもあります。
一番はペットを飼うことができない環境や状況の場合にも、ロボットペットであれば問題がないというところです。
例えば犬が好きにも関わらず、アレルギー体質で一緒にいることができない人とか、ペットを飼うことを禁止されている賃貸住宅に住んでいる場合にロボットペットは最適です。
ペットを飼う場合は餌が必ず必要になりますし、専用の小屋や排せつ物の処理なども必要ですが、ロボットペットには不要ですし、そういった費用もかかりません。
長時間自宅を離れるときでもペットの世話の心配もしなくて済み、この点も大きなメリットになります。
ロボットペットのデメリット
アイボが登場したときにロボットペットに興味を持った人も多く、その後は様々なロボットペットが誕生しています。
普通のペットのように散歩に連れて行ったり、ご飯を上げたりしなくてもよく、周りの人に吠えたり噛んだりする心配がないなど、メリットになることもたくさんあります。
ロボットペットにもデメリットは存在し、購入を控える人がいることも事実です。
一つ目はやはり動きの不自然さで、生き物である普通のペットと異なり、走る、吠えるなどの動作も機械的で感情移入ができないという人もいます。
組み込まれたプログラムに対応した行動しかできないので、慣れてくると行動に意外性がないことが分かり、飽きる可能性も考えられます。
もう一つは、やはり高性能のロボットペットは高額で気軽に購入できないということが、大きなデメリットになります。
日本でも有名なアイボは約25万円で、ラボットになると40万円超になり、金額的な面で購入が難しい方もいます。
消耗部品の劣化や故障が発生したときに費用がかさんだり、サービスの期限があって修理が不可になるといったデメリットになるでしょう。
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ロボットペットのレンタル
初期の頃に比べて、現在のロボットペットは性能が大きく向上し、ペットとしての魅力も増しています。
しかし購入しようと思えば10万円以上の高額の物が多く(20000円前後のロボットペットも一部あり)、手に入れてから合わなかった場合のリスクを考えると、購入を控える人もいるでしょう。
ロボットペットの需要は世界でも拡大傾向にあり、近年はロボットペットレンタルのサービスも存在しています。
ペットと呼んでいますが、ロボットペットは家電に分類されるため、家電用品レンタルのサービスとして利用することが可能です。
レンティオという家電レンタルサービスでは、ソニーのアイボを1週間約15000円でレンタルすることができます。
アイボよりも高額なラボットも扱っていますので、興味を持つ方はそちらで試してみるのも良いでしょう。
性能が向上して興味を持つ人が増えてくると、ロボットペットレンタルのサービス事業も増加してくることが期待できます。
ソニーのエンタメロボット「aibo」をホームステイ–「Rentio」がレンタルサービス/Clnet Japan
ロボットペット業界の今後について
日本では、ソニーが開発・販売したアイボの登場で注目を集めたロボットペットの市場は、2020年代になった今は世界的にも拡大する傾向にあります。
ペット関連の市場は1.5兆円規模と言われていますが、ロボットペット市場はまだそこまで大きな市場ではありません。
AIの研究・開発は世界各国で行われ、急速に進化を遂げており、ロボットペットの性能向上にも繋がっています。
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