人に自慢したい感情や認められたい感情をくすぐる商売やビジネスが成功する理由

ウェブレン効果とは

人が物を購入するときには、より安い物を選ぶこともあれば、より高い物を選ぶということもあり、この両極に分かれる傾向にあるようです。
マーケティング戦略でも、安売り商品を目玉にする方法と高額な限定品を目玉にする方法の、どちらも効果があると言われています。
高額な商品やサービスが高評価になる心理的な現象のことを、ウェブレン効果と呼びます。
高額であればあるほど、購入したユーザー側の満足度も高くなるという効果も、ウェブレン効果に当てはまります。

https://news.mynavi.jp/article/20210310-1748058/#:~:text=%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%B3%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%8C%E9%A1%95%E7%A4%BA,%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E6%8C%87%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%88%E3%81%B0%E3%80%81%E3%80%8C%E4%BE%A1%E5%80%A4%E3%81%82%E3%82%8B%E9%AB%98%E7%B4%9A%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89,%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%B6%88%E8%B2%BB%E8%A1%8C%E5%8B%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

ヴェブレン効果ってどういう意味? 【今さら聞けないマーケティング用語】/マイナビニュース

 

 

高級ブランド品は高額でも人気が高く購入する人は大勢いますが、これはウェブレン効果の代表的な例の一つです。
高い物が決して良いとは限らないと頭では分かっていても、安い物よりも高い物の方がクオリティが高いなど、安全性が高いと自分で勝手にプラスの評価をしてしまうという経験は、誰もが持っていることでしょう。
ウェブレン効果は、アメリカの経済学者のウェブレンが有閑階級の理論という論文の中で、上流階級の人々が周りから目を引くために高額な商品を購入する傾向があることに着目していたことから名付けられました。

心理学の中では、ウェブレン効果のことをウェブレン財・ベブレン効果と呼ぶことがありますが、意味は全く同じです。
ウェブレン効果に類似する物としては、バンドワゴン効果・スノッブ効果があります。
バンドワゴン効果は、大勢が選んだ物があるとそれを選ぶ人がさらに多くなる現象のことを言います。
行列ができていると、つい並んでしまうことなどが、バンドワゴン効果になります。
スノッブ効果は、持っている人が少ない物と大勢が持っている物では、持っている人が少ない物の方が欲しくなるという心理現象です。

 

 

https://www.jmrlsi.co.jp/knowledge/yougo/my10/my1033.html

バンドワゴン効果、スノッブ効果、ヴェブレン効果/J-marketing.net

ウェブレン効果の著者、有名人について

高級ブランド品のように、高額な物は良い物という印象を持つ心理的な現象をウェブレン効果と呼んでいます。
その由来は、有閑階級の理論を提唱したソースティン・ウェブレンの名前から取られています。
20世紀初頭の経済学者として名を馳せたソースティン・ウェブレンは、ノルウェー移民の子供として1857年に誕生しました。
ノルウェー移民の開拓地で育ったウェブレンは、ミネソタのカールトンカレッジで数学・経済学を学び、シカゴ大学で講師として教鞭を取る中、1899年に有閑階級の理論を出版して注目を集めました。

 

 

出版した理論は注目を集めた

 

 

このウェブレンが出版した有閑階級の理論を検証し、バンドワゴン効果・スノッブ効果と共にウェブレン効果として論文を発表し、定着させた人物がハーヴェイ・ライベンシュタインです。
ライベンシュタインはウクライナ出身で、アメリカの数々の大学で教鞭を取りながら、1950年に「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果およびウェブレン効果」を発表しています。
その後も「経済学的人口学的発達の理論」という著書では、経済成長論とマルサス人口論を総合した人工経済学に大きな影響を与えています。
現在の経済学にも大きな影響を与えた経済学者として、世界中に認められています。

 

 

広めた経済学は世界中に影響を与えた

 

 

有名な事例

価格が高い物やサービスは一般的には需要が低いようなイメージがありますが、その活用の仕方によっては需要が増加することも珍しくありません。
高い商品やサービスを人が選んでしまう心理的な現象を、ウェブレン効果と言います。
人には自己顕示欲というものが少なからずあり、自己顕示欲をくすぐる状況が生まれると需要が大きく増加することがあります。
ウェブレン効果は人の見せびらかしたい、自慢したい、優越感に浸りたいという自己顕示欲によって起こります。

 

 

人間の自己顕示欲はビジネスに使える

 

 

その事例として、スーパーカーと呼ばれる外国産の高級スポーツカーやベンツ、ロールスロイスなどの高級セダンを高額所得者や経営者が複数持っていることをテレビなどでよく紹介していますが、これこそが代表的なウェブレン効果の事例の一つです。
高級スポーツカーや高級セダンは一般庶民には手の届かない金額ですが、セレブや高額所得者は複数持っている人が多い傾向にあります。
これは自分が成功者で高級車を何台も持っていると周りに見せたい、という自己顕示欲が表れています。
ウェブレン効果は使い方によって大きな効果を生み出しますが、ブランド化することもマーケティングの手法として使われています。

内容や効果が全く同じ物でも、ノーブランドで売るよりもブランドロゴを作成したり、シリーズ化することによってブランドとしてのイメージを強くする方が、売り上げのアップに繋がります。
ブランドでない状態よりも、ブランド化することで高級感をユーザーが勝手に感じて商品価値が上がる効果を生み出すことができる手法です。
パッケージを平凡な物からデザインを変更してゴールドやシルバーのラインを入れたりして、ラグジュアリー感を持たせるなどもウェブレン効果の活用事例になります。
レギュラー商品よりも、高級な限定品をラインナップに追加するなども効果が高い手法と言えます。

 

 

https://staseon.com/library/article_470/

ヴェブレン効果とは:別名「有閑階級の理論」を分かりやすく解説!/STASEON