外資系生命保険会社第1号、メットライフアリコの歴史とは

外資系生命保険会社第一号の歩み

「メットライフ生命保険会社」は、1973年に外資系生命保険会社第1号として営業を開始しました。


その後1976年には日本では初の疾病保険を発売、エイジェンシー・マネージャーシステムもこの年に導入しています。
また保険会社と保険契約者のお客様が直接手続きができる、ダイレクト型保険の通信販売を同時に開始しています。


翌1977年に終身保険も販売をスタートさせ、1978年には家族保険も発売しています。

メットライフの代名詞とも言える病気入院保険・がん保険は、1982~1983年に販売を開始しています。


また業界内では先駆けて、1988年には介護保障保険を販売開始させています。
1990年代に入ると、女性専用の特定がん保険も先駆けて販売、新がん保険・生存保険などの新商品のヒットにより、1996年には保有契約高が10兆円を超えるまでに拡大しました。


その後も1997年には定期型保険も販売を開始、翌年の無選択型終身保険商品のヒットが保険会社としての位置を不動のものにしたと思われます。

2000年代になってもその勢いは衰えず、無選択型の医療保険を発売した2000年には総資産が1兆円を超えました。

パートナーとしての地位が安定


給付金を複数回にしたがん保険・終身がん保険を2001年に発売、これにより「がん保険=アリコ(当時)」と広く知られるようになったと考えられます。
そして2003年には、医療保険のオンライン契約サービスを業界でもトップクラスの早さで開始しています。
2004年10月には、国内保険会社大手の住友生命との業務提携も行っています。

2010年にアメリカメットライフ生命がAIGからアリコの株式を譲受し、親会社がメットライフに変更されます。


翌2011年にブランド名をメットライフアリコへと変更、2012年に会社名も正式に「メットライフアリコ生命保険株式会社」となり、営業を開始しました。
そして2014年に現在の「メットライフ生命保険会社」に名称が変更され、ダイレクト保険の子会社「メットライフダイレクト株式会社」を翌2015年に吸収合併し、ネット保険でも大きくシェアを伸ばしています。


スポーツ業界への参加にも積極的で、プロ野球西武ライオンズの本拠地西武ドームの命名権(ネーミングライツ)を2017年に取得し、現在球場名は「メットライフドーム」という呼び名になっています。

現在の形態になった創業者と呼べる初代社長はウイリアム・ホーガン氏で、2012年にメットライフアリコ生命保険株式会社に変更と同時に社長に就任しました。
現在の社長(サシン・シャー氏)が就任したのは2013年で、就任当初は45歳という若さでした。


サシン・シャー氏はインドで生まれ、幼少期に家族に連れられアメリカに移住した移民です。
イタリア系移民が多く住んでいる地域で暮らしていた生活環境から、様々な文化に影響を受ける環境で育ち、グローバルな感覚を自然に身に付けた独自の感性を持った人物と推察されます。

アリコについて( アメリカン・ライフ・インシュアランスカンパニー )

「メットライフ生命保険会社」が日本で保険商品営業認可を受けたのは1972年になり、外資系の生命保険会社としては国内第1号となります。
当初の社名は現在と異なり、アメリカン・ライフ・インシュアランスカンパニーという名称でした。


日本では、アリコという通称が有名です。
行動指針ではお客様中心主義を掲げ、お客様目線でより分かりやすい商品の提供に努めています。
また最良のソリューションを提供するための努力も惜しまない、という姿勢は大きな特徴と考えられます。

業界のリーディングカンパニーとしての自負を持ち、目標も高く設定されている優良企業と推察されます。
本社は東京都千代田区にあり、資本金は2226億円で従業員数は約8800名にも上ります。


働きやすい会社との評判が、この人数にも表れていると考えられます。
日本全国で45の都道府県に支店を持ち、ほぼ全域で営業を行っています。
イメージキャラクターは日本でもお馴染みのスヌーピーで数々のCMに登場していましたが、2016年をもってイメージキャラクターとしては終了しています。
テレビCMによるイメージ戦略には積極的で、数多くの芸能人・著名人が出演をしています。


黒谷友香・夏木マリ・戸田恵子などの有名女優に草刈正雄・大和田伸也・渡辺篤史などの大物俳優の他、ラサール石井・びびる大木などの人気コメディアンも出演し、知名度と共に評判も高くなったと思われます。

業界再編が進む保険業界


保険業界は近年稀に見る激戦状態で、保険商品にもオリジナリティが感じられます。
「メットライフ生命保険会社」も他社とは一線を画した保険商品を数多く販売していますが、全体的なメリット・デメリットは知る必要があります。
「メットライフ生命保険会社」の保険商品の大きな特徴として、健康な状態が続けば続くほどお得になるプランが多い点にあります。


例えば医療保険では、健康な生活を送るだけで健康祝い金が貰える特典があります。
また死亡保険でも、健康な状態を維持するほど支払金額が割引になる特典があり、健康で長生きする生活を側面からサポートする商品が多いと思われます。
一方のデメリットとしては、若干基本の保険金額が高い点があります。
しかし健康であれば、経済的にお得な点からデメリットは少ないと考えられます。


外資系生命保険会社の第一人者として活躍する「メットライフ生命保険会社」は、先進的な取組にも積極的と考えられます。
主に挙げられるのが医療保険の先進性で、認知症の発症が確定した際に一時金が受け取れる保険商品を、他社に先駆けて導入しています。
また介護の一時保障金の特約なども業界初で、高齢化社会に対応した取組に先進性を感じられます。


自然災害の発生に対する社会貢献にも積極的で、東日本大震災の被災地における経済再生にも大きく貢献しているのが特に素晴らしい、と考えられます。


外資系生保会社の先駆け「メットライフ生命保険会社」は、今後もその先駆者として長く活躍が期待できる企業と思われます。
グローバルな視点から、今後の展望にも大きな期待が寄せられていると考えられます。


今後、特に重点的に取り組んでいるのはダイバーシティ&インクルージョンである、とホームページから知ることができます。
ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包括性)とは、多様性を深く受け入れる包括性を職場環境に取り入れることで、様々な国・地域の人を受け入れるグローバル性及び、女性が活躍できる会社環境作りに力を入れています。


保険事業では女性の力が必須で、積極的な登用と働きやすい職場環境を他社に先んじて行っています。