世界を動かす運用会社「ブラックロック」とは

ブラック・ロックの歴史

ブラック・ロックは全世界に拠点を持ち、総従業員数11,400名を抱える業界最大の運用会社です。


同社の本拠地はアメリカにあり、1988年にローレンス・D・フィンク氏により、投資ファンド運用会社であるブラックストーン・グループ債券運用部門のブラックストーン・フィナンシャル・マネジメントとして設立されました。

海外拠点としてヨーロッパ・アジア・オーストラリア。中近東と全世界の主要都市にそれぞれ事務所を設立しており、

運用総資産額は世界のGDP合計の約6%をも所持していると考えられています。

また、日本における代表者を記載するならば、ブラックロックジャパンの会長に就任しているのは元三井物産代表取締役の井澤吉幸氏となっています。

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社名について

ブラック・ロックが現在の社名になったのは設立から4年後の1992年のことであり、その3年後の1995年には一度en:PNC Financial Services Groupにより買収されました。
しかし1999年にPNCより独立し株式を公開したのち、資産運用会社の真骨頂とも言える企業の買収を次々に行い、予想されなかった発展を遂げます。

具体的に同社の営業成績を述べると、2005年にメットライフからステート・ストリート・リサーチ・マネジメントを買収し、2009年にはバークレイズPLCより100%子会社のバークレイズ・グローバル・インベスターズを買収しています。
この起業は当時業界最大手と言われており、ブロック・ロックの勢いとその影響力の強さが如実に現れた結果となりました。

経営体の刷新

また、経営体制の更なる発展を目的に2006年にはメリルリンチ・インベストメント・マネジャーズと経営統合をしており、ブラック・ロックの株式はメリルリンチが約5割を保持しています。
更に同年、日本においても経営統合を果たした会社があり、ブラックロック・ジャパンはバークレイズ・グローバル・インベスターズ株式会社と手を結びました。
これにより、資産運用業務のほか証券業務にも着手しましたが、同社は2010年にはバンク・オブ・アメリカに株式売却を受けることになり、みずほフィナンシャルグループが2%相当の株式を取得しました。

日本展開について

日本におけるブラック・ロックの歴史として外せないのが「iシェアーズ」であり、前出のバークレイズ・グローバル・インベスターズが行っていた指数連動型上場投資信託サービスのひとつである「iシェアーズ」を更なる発展へ向けてブラック・ロックが継承しています。
このサービスのメインターゲットは機関投資家や個人投資家であり、その業績は狙い通り年々増大して行くと考えられています。