海外フィンテック最新のテクノロジーについて⑤simple bank

simple bankとは

simple bankはアメリカにある金融ベンチャー企業です。
ブランドとしては、Simpleとして事業を展開しています。
簡単にお金が貯められ、それを計画的に使うこともできます。

アメリカで注目されるsimple bank

simple bankのCEOは「銀行業界のもつ制約から逃れるため」といい、ブランド名からbankを消してSimpleとして展開していると説明しています。
金融危機後、アメリカの銀行は信用を失いつつあります。
一時期はデビットカードの利用手数料を値上げしようとしたが、消費者から反発を買ってしまいました。
そこで出てきたのがsimple bankで、Simpleというブランドのもとで事業を展開するようになりました。
銀行ではないが、銀行と提携することで預金を受け入れられる仕組みを作ったのです。
バックエンドを既存の銀行に任せて、自分たちはサービス開発を行うという形をとりました。

提供しているサービス

提供しているサービスはsimple bankらしさがあり、使う・貯める・支払うの3つです。
しかし、銀行と比較しても口座にお金を貯めて、デビットカードでお金を使い支払いをするというところは何も変わりません。
銀行との違いは残高照会にあります。
このサービスでは単に口座の残高を照会するのではなく、今使用しても問題ない金額も表示します。
口座の残高から貯蓄に回す分と支払いに使用する分を差し引いて、今使ってもいい金額が大きく表示されます。
貯蓄は目的別に設定することができ、目標金額と期限を設定すればそれに応じて、毎月貯蓄に回るようになります。
使う・貯める・支払うの3つの機能が1つのサービスとして提供されることで、お金の管理がしっかりとできます。

知らない間に預金ができる

simple bankのサービスには、Goalという機能があります。
目標金額を設定すれば、意識しなくても自動的に預金ができる仕組みになっています。
今使用してもいい金額から、毎日のように一定金額をGoalの預金項目に移します。
一定金額を今すぐ隔離したい場合は、目標を設定すればすぐに金額が差し引かれます。
また、ユーザーが手作業で金額をGoalに移すこともできます。
意識的に頑張らなくても預金ができることがGoalの特長です。
無理なく行えるのがよく、アンチクレジットカードの発想により積み立て方式の前払いというかたちで、少しずつお金を貯めていきます。
この機能があれば、予算に基づいた生活ができます。