海外フィンテック最新のテクノロジーについて⑨Fundbox

Fundboxとは

米国で請求書の現金化を可能としているサービスを行っているのがFundboxです。
Fundboxは約60億円の資金調達を行ったと報道されたことで、話題になりました。
資金調達は同じ年の3月で約48億円の調達に引き続くものですが、Amazonの創業者ジェフ・ベゾスなどの資金などが入っていると考えられます。

Fundboxが行っている事業とは?

通常の場合、商品の納品から代金回収までに2~3ヶ月かかることもあります。
その間は、運転資金を持っておかなければならないので、短期間の間だけでも借入をしなければなりません。
しかし、借入を行うということは金利も発生し、負担になるのも事実です。
数か月先に回収できるキャッシュを早く回収したいと、ニーズに答えたのがFundboxだと言われています。

請求書は通常、翌月や翌々月などが入金期限として設定されているのですが、入金が行われるまでの間は発行者が一時的に貸付を行っているような状態になると推測されます。
Fundboxはこのような請求書に対して、請求元企業のクラウド会計データや請求先の産業を自動で分析を行い、50秒程度という短い時間で融資の判断を行っています。
審査通過により、翌日には割り引かれた金額が銀行口座に振り込まれていると考えられます。

平均的なローンの規模は約60~120万円だと言われていて、3ヶ月先の請求書で例えると5.2~7.2%の割引率が設定されていると考えられます。
年率で見ると22~32%という利回りではありますが、それ以上の資金調達コストを迫られている中小企業も多いです。
また、事業が好調であったとしても回収サイクルが長引くことで、黒字倒産してしまうケースも多いので、このモデルが大きな魅力になっているものと考えられます。
2012年に創業して以来、Fundboxを2万事業者が活用し、1500万もの請求書が発行されたと推測されます。

売掛金と同額を銀行口座に振り込んでくれるFundingサービス

優れた製品を提供し、その製品が売れたとしてもお金が入ってこないことには、容易に倒産の可能性があると考えられます。
そんな売掛金と、同額のお金を素早く銀行口座に振り込んでくれるのが、Fundboxの提供するFundingサービスです。
Fundboxを使うには、Quickbookなどのアカウンティングソフトウェアと連携させる必要があります。
投資された金額は、サイトの情報によると12週間に分けて手数料とともに返済をしていくという形になると推測されます。
Fundboxの手数料は、早めに全額返済すると金額も下がると推測されます。