海外フィンテック最新のテクノロジーについて④vouch

vouchとは

vouchとは、ソーシャルネットワークを利用した融資サービスです。
友達同士で連帯保証をすることで、融資が受けられます。
友達の人数が増えると、融資可能金額も増えます。

社会的なつながりを担保にする

ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルネットワークを利用することで、多くの人と知り合いになることができます。
ソーシャルネットワークを利用して融資が受けられるサービスが、実際に存在します。
巷で「信用のソーシャルネットワーク」と呼ばれるvouchというサービスがあります。
社会的なつながりを信用力の担保にするため、いざという時は友達に借金の肩代わりをしてもらうことができます。
友達同士で連帯保証を行って融資を受けるサービスとなっています。
保証人になってくれる友達の人数が増えれば、融資枠は増えていきます。
友達が1人の場合は250ドル、2人の場合は750ドル、3人の場合は1,500ドル、というように友達の人数が多いと融資枠も増えます。
利率も友達の人数によって変わり、1人なら1%、3人なら3%と安くなり、保証することでメリットが生まれます。

vouchの利用方法

vouchを利用できる人は、18歳以上であれば登録することができます。
条件を満たしている友人に対して、借り手が登録すれば友人に保証依頼が送られます。
保証依頼が送られた友人は、保証可能金額を入力して連帯保証という形になります。
申し込み費用は無料ですが、ローンを融資するときに貸し出し金額の1~5%が手数料として発生します。
支払いが遅れた場合は5%の金利が課せられ、支払われなかった場合は保証人が弁済するという形になります。
友人同士で保証が受けられるようになっているのは、アメリカのローン事情が背景にあると考えられます。
アメリカでは個人がローンを受ける際、日本よりもかなり高い利率で貸し出されるケースが多いです。
ソーシャルに連帯保証が行われるのは、非常に意義があり、革新的なローンサービスとして利用されるのです。

日本でのvouchの活用

2015年現在、vouchは約7億円の資金調達をしたと発表しました。
フィンテック産業が注目される中で、この金額は利用者が増えていることを表す結果となります。
日本にも人とのつながりを大事にするところもあって、借入は連帯して行うことが基本的な方法になっています。
昔有名になったマイクロファイナンスにも、こうしたところがありました。
ソーシャルネットワークを利用した連帯保証は、伝統的な方法として利用でき、日本でも利用者が増えていく可能性があります。