同じ商品でも強みや特徴がそれぞれあるはず。上手に売り出していこう!

POD(point of different)とは

商品やサービスの知名度の向上、

売り上げの向上には様々なマーケティング手法が取り入れられています。
POD(point of different)は、

多くの企業やブランドが活用しているマーケティング手法の一つとして知られています。

PODは商品・サービスの付加価値を表す言葉で、

他社製品やブランドにはない独自の強みや売りなどのブランド力のことになります。
一般的には、差別化を表す場合に使うことが多くなっています。

 

 

独自のウリをアピールできていますか?

 

 

顧客に購入する、または利用したいと思ってもらうためには、

商品・サービスのオリジナリティを強くアピールする必要があります。
アピール度が弱いと競合他社の商品・サービスに顧客が魅力を感じ、

選んでもらえない可能性があります。
自社内で様々な検証や実験を行い魅力的な商品が完成したら、

どんな商品・サービスでもヒットするとは限りません。
どの企業・ブランドも考えていることは一緒で、

基本的な性能やサービス内容が同じであれば、テレビや雑誌でよく見かけるものを顧客を選びます。

如何に自社商品・サービスに付加価値をつけることができるかが、ヒット商品になるポイントです。
その付加価値を顧客に対して届ける戦略が、PODです。
例えば、特に二枚目でもないのに、やたら女性にモテる人もいるでしょう。
ただ単に二枚目、優しいというだけなら世の中にたくさんいると思いますが、

モテる人にはその他大勢とは違う付加価値が女性には見えているからモテているわけです。
商品・サービスにおいても、付加価値がヒットするためには欠かせないということになります。

説明用の例や事例

他社商品との差別化を図り、知名度を向上させるマーケティング戦略をPODと呼んでいますが、

PODにPOPという戦略を組み合わせることで、ブランド力をよりアップさせることが可能です。
POPとは、Point Of Parityの略語で日本語に訳すと同質化という言葉になります。
こちらはPODとは、逆の商品・サービスの他社製品・サービスと

共有されるイメージ・部分を表しています。
このPODとPOPを巧みに融合して新商品のアピールに成功した例として、

伊藤園のお~いお茶シリーズがあります。

 

 

お茶ブームを生き残ろう!

 

 

近年は特定保健用食品と呼ばれるお茶がブームになり、

他社製品のヘルシア緑茶、特茶などが先発のヒット商品となっています。
伊藤園も健康飲料のジャンルへの進出を考え、

新商品として発売されたのが、お~いお茶のサブブランドとして開発された濃い茶シリーズです。
通常商品よりもカテキンの量を増やした高カテキン緑茶で、

ヘルシアや特茶よりも低価格であることがポイントの商品です。

特定保健用食品を好んで選ぶ健康志向が高い人には向いていませんが、

健康ブームに乗っかってちょっとヘルシーなイメージのお茶を選ぶ人をターゲットにして発売されました。
効能が高いものの方がヒットするイメージですが、

実際にはペットボトルのお茶を通常商品の倍近い金額で購入する人はそれほど多くありません。
濃い茶シリーズはヘビーユーザーをターゲットとせず、

ライトユーザー向けに気軽に試せるヘルシー志向なお茶として発売されたことが、

顧客の拡大に繋がった代表的な例となりました。

 

 

https://aty800.com/highest-goal/marketing/podpoints-of-differencepoppoints-of-parity.html#:~:text=%E5%90%8C%E8%B3%AA%E5%8C%96%EF%BC%88POP%EF%BC%9APoints%2D,%E3%82%92%E6%89%93%E3%81%A1%E6%B6%88%E3%81%99%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE%E3%80%82

「お~いお茶」「ヘルシア緑茶」「伊右衛門」ブランドの差別化ポイント(POD:Points of Difference)と同質化ポイント(POP:Points of Parity)/The highest Goal

 

 

マーケティングとして活用できる点

他社商品との差別化を図るマーケティング戦略がPODで、

特定の分野の商品として認知させることを目的とした同質化戦略がPOPです。
この二つは一見相反するもので、同じ商品のマーケティング戦略に両方を活用することは

矛盾しているように見えますが、

ブランド・商品知名度や価値を高めるためには、この二つを使い分けることが重要になります。
PODによって他社ブランド商品にはない付加価値をアピールすることで、

顧客はその商品・サービスに注目します。

 

 

どこにいて、どんな点で勝負したいですか?

 

 

しかし、小売店に商品が並ぶ際に競合する商品が全くないと、

その商品の良さや魅力を比較することができません。
例えば、しょうゆ味のカップ麺をスーパーなどに買いに行ったときに、

カップ麺のコーナーには色々な種類の商品が並んでいると思います。
高級さを売りにした価格の高いものもあれば、セール品として安さを売りにしたものもあります。
特定の分野としてマーケットに存在したうえで、

自社商品の独自性・オリジナリティをアピールすることが、ブランドの価値を高めることに繋がります。

マーケティングにおけるPODの活用には、相反するPOPの活用が大きなポイントになります。
PODのマーケティング戦略では、

SWOT分析で商品・サービスの差別化項目を個別に理解することも重要です。
SWOT分析はStrengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunity(機会)、Thread(脅威)の

4つの項目を分析する手法です。
この4つを自社商品・サービスに当てはめ、

改善点や方向性を見出すことで購入率のアップを図っていきます。

https://www.videor.co.jp/digestplus/market/2017/05/8522.html

自由連想データによる新ブランド診断~ブランド自由連想によるPoint of ParityとPoint of Differenceの分析~― part1 ―/VR Digest