マーケティングをする上で知名度を上げる事も大切だが、名前だけを有名にすれば良いわけでもない。では、何が必要か?

ブランドエクイティとは

私たちが日常生活で使用する衣服や家電品、車などには数多くのブランドが存在しています。
ブランドの知名度や人気が購入する時には影響することは少なからずあり、

メーカーにおいてはブランディング戦略が重要になってきます。

ビジネス、マーケティングの世界には、ブランドエクイティという言葉があります。
ブランドエクイティとは、ブランドの持つ有形・無形の資産価値を表す言葉で、

ブランドの価値を正当に評価して価値を高める、育成・投資を進める考え方です。

金融業界でエクイティというと、自己資産・株式資産のことを指しています。
一般に広く認知されたブランドには多くのヘヴィユーザーがおり、頻繁に購入をしたり、

交友関係者に口コミで広めてくれる、ブランドにとって大きな役割を担っています。

 

 

口コミはマーケティングに大きな影響がある。

 

 
ヘヴィユーザーを増やすことが自動的にブランド自体の利益率や認知度を高め、

企業の一層の向上に繋がってきます。
このようにブランド・企業にとっては、

顧客の期待の沿った商品の開発・販売はブランド価値を高めるためには重要です。

しかし、特定の顧客に特化しすぎた商品やサービスばかりでは、ブランドの成長には繋がりません。
また社会通念的に問題となるような事件や発言などがあると、

ブランドのイメージは一気に低下することになります。
不動産や株式のような有形の資産の重要性はもちろんですが、

企業のイメージに影響するような無形の資産価値を向上させる育成・投資などのマネージメントが、

ブランドエクイティの根本的な考え方になります。

 

 

https://digital.tosho.co.jp/column/cx/2886/

ブランド・エクイティとは?その意味や構成要素を解説/TOSHO DIGITAL

 

 

説明用の例や事例

ブランド・企業の価値には、株式や不動産などの有形の資産以外に

幅広い認知度を持つことなどの形に現れないものがあります。
形に現れないイメージがブランドの人気を維持するためには欠かせませんが、

ブランド価値を高める取り組み・戦略を総じてブランドエクイティと呼んでいます。
日本には、様々な業種で高い価値を持つブランドが数多く存在しています。

自動車メーカーでは、

トヨタと言えば世界にもその名が通じるトップブランドとして認知されています。
ゲーム機の世界では任天堂やプレイステーションのSONYも、

世界各国で多くのファンを獲得しています。

 

 

日本企業が世界で高く評価されるのは嬉しい。

 

 
国際的にもメイドインジャパンはかつてブランドとして持て囃されていましたが、

コスパの良い衣類・生活雑貨の販売を手掛ける無印良品やブランドエクイティの戦略により、

大きな成果を上げた企業の代表として評価されました。
1998年に株式を上場して以来、収益・売上ともに右肩上がりの成長を続け、今では店舗の約半数が海外に置かれています。

無印良品が海外で成功を収めた要因は、商品カテゴリーを敢えて絞らず、

シンプルで自然なイメージをコンセプトとしてユーザーから認められたことです。
ブランド名の無印良品という響きもシンプルなイメージへと繋がり、

高級ブランドとは一線を画したブランド戦略が功を奏し、高い収益を実現しています。
無印ブランドは世界共通のシンプル・ナチュラルな商品として、

幅広い国に受け入れられることに成功しました。

マーケティングとして活用できる点

ひとつの商品・サービスがブランドとして認められるためには、

幅広いユーザーに知られ、収益が向上することが重要です。
ブランドの価値を高める戦略・取り組みをブランドエクイティと呼んでいますが、

ブランドエクイティには大きく5つの構成要素が存在します。
名称の認知・知覚品質・ブランドロイヤリティ・ブランドの連想・他の所有権を持つブランド資産、

この5つがブランドエクイティの要素です。

名称が認知されていることはブランドとしての価値に重要であることは言うまでもありませんが、

単に名前を知っているだけではなく、詳細を理解されていることがポイントになります。
知覚品質とはブランドの品質に対するイメージになり、消費者・ユーザーが感じているブランドの品質のことで、企業・ブランド側が想定しているものではありません。

 

 

ブランド名、サービス内容など様々な面から世間の認識を上げよう。

 

 
ブランドロイヤリティは顧客の愛着度を表す言葉で、

既存の顧客の愛着度が高ければ高いほどブランドロイヤリティが高いことに繋がります。
ブランド連想はブランド名を聞いたときに、思い描くブランドイメージを表しています。

品質が高い、ゴージャスなど、ブランドとしてのイメージがすぐ連想されることが、

ブランド力の強さになります。
他の所有権を持つブランド資産は、特許や商標権などの形に現れない資産のことになります。
マーケティングの戦略としてブランドエクイティを活用する場合は、

すべてを合わせて戦略を練るのではなく、5つそれぞれに適したプランが求められます。

そのためにはブランドエクイティを数値化し、測定するNPSを活用する方法が注目されています。
NPSとはネットプロモータースコアの略語で、

自社ブランドをどの程度第三者に奨められるかをアンケートを利用して調査する方法です。
アンケート結果から可視化された数値を指標とし、

その後の戦略を立てていきますが、現在多くの企業で導入されています。

https://gmo-research.jp/research-column/brand-equity

ブランドエクイティとは?調査・測定方法や企業事例をわかりやすく解説/GMO RESEARCH