カウンセリングだけでなく、AIを駆使した精神的な健康維持のためのサービスが多様化する時代

国内メンタルヘルスカオスマップ

たくさんのストレスを抱える人が現代の社会では増えていますが、新しい感染症の流行により、メンタルヘルスケアは一層重要になっています。
海外にも多くのメンタルヘルスケアのコンテンツ・サービスがありますが、国内ではサービスの多様化が進んでいます。
国内メンタルヘルスカオスマップは、カウンセリング・マインドフルネス・AIなど、様々な分野において多様化したサービスを分かりやすく分類したマップサービスです。

  

https://www.excite.co.jp/news/article/DigitalShiftTimes_FN210118_1/

「国内メンタルヘルステックカオスマップ 2021年版」が公開/exciteニュース

  

現在のメンタルヘルスケアサービスの傾向として、このカオスマップでは医療ではない領域が大半を占めることが分かりますが、心の悩みを抱える人が適切な医療サービスが受けられることへの需要は高くなる傾向にあり、今後は医療機関で気軽に受信できるサービスの増加が求められています。
これまで直接医療機関で対面しての治療やカウンセリングがメンタルヘルスケアでは常識でしたが、オンラインでのサービスが多様化してきたこれからの時代は、リモートでのカウンセリングやAIによるケアなども増えていく傾向にあります。

 

心の不調はなかなか相談しづらい

 

CCBT(コンピュータ認知行動療法)とは

人間は日常に起こる出来事や物事を個人の主観で判断をしていますが、その判断によって感情に変化が現れ、ストレスになる出来事が起こった時に悲観的になり、精神的なダメージを受けることもあります。
精神的なダメージを受けたときに立ち直りが早い人とずっと引きずる人がいますが、これは認知の違いからくるもので、この認知の違いを改善するように治療を行うことを「認知行動療法(CBT)」と呼んでいます。

 

人によって受ける精神的ダメージに差がある

 

従来のCBTでは、セラピストやカウンセラーが対面してメンタルヘルスケアの治療を行う必要がありますが、カウンセラーもセラピストも存在せず、自宅でパソコンを使ってCBTを受けることができる新たな治療法が、CCBT(コンピューター認知行動療法)です。
CBTには睡眠障害や強迫性障害、うつ病などの精神疾患に対しての効果が立証されており、そのプログラムを自宅で受けられるCCBTには、様々な面での有効性が期待されています。

 

カウンセラーと対面でメンタルヘルスケア治療をするケースもある

 

一番のメリットはセラピストやカウンセラーを必要としないことでのコストの削減効果で、CBTの手法をそのまま活用できるため、費用対効果は高くなります。
対面ではなく気軽に始めることができる反面、簡単に辞めることも可能で、継続率を高めるための改善が、今後必要になってくるというデメリットも存在します。

 

PCを使用したプログラムも存在する

 

カウンセリングとは

メンタルヘルスの方法として最も一般的なのがカウンセリングによる治療を受けることですが、メンタルヘルスカウンセリングと心理カウンセリングを同じものと考えている人は多いようです。
しかし実際には明確な違いがあり、心理カウンセリングが相談する人の心の中で起こる個人的な問題を解決することが目的なのに対し、メンタルヘルスケアカウンセリングでは、仕事での様々な問題によりストレスを感じることで個人的な問題を解決するのと同時に、組織としての問題についてのケアも行います。

 

身近にカウンセリングをお願いできる人がいると心強い

 

近年はメンタルヘルスに関して、事業者に対してハラスメント対策・ストレスチェックなどが義務化され、メンタルヘルスケアが事業の安定化に繋がるものとして対策が取られています。
メンタルヘルスカウンセリングでは、心の健康管理を継続して行うことが目的で、最初に目指すゴールを当事者と共に明確にして、最適なストレスケアの方法を作り上げていきます。

企業規模でのメンタルヘルスの課題をピックアップして、問題を解決に導くこともカウンセリングでは重要です。
特にハラスメントは企業内のメンタルヘルスでは欠かせないもので、上司と部下の間でのハラスメントに対するサポートが求められます。

 

企業は社員のメンタルヘルス管理を行う必要がある

 

体調管理とは

メンタルヘルスケアを積極的に取組む企業は、業績も向上していると近年では言われるようになり、従業員の体調管理、メンタルヘルスに対する意識を高める取り組みが求められています。
仕事の効率や成果のアップには、体調を整え健康な状態を維持することが重要です。
企業が生産性のみを重視して、働く社員の健康管理を怠ると社員のモチベーションも下がり、生産性そのものも低下することになります。

 

社員のやる気は生産性に大きな影響を与える

  

そして社員の体調管理やメンタルヘルスを適切に行うと、体調不良による休職や退職者も減少し、優秀な人材を確保することに繋がります。
このような体調管理に関する取組は企業としてのイメージアップにもなり、リスクマネジメントにも繋がっています。
メンタルヘルスケアを積極的に推進すると、社員の体調管理、健康管理をトータルで行うことが可能になり、生産性の向上を図れることはもちろん、健康状態がよくなることで医療費の削減にもなりますし、企業のイメージアップも同時に図れるというメリットがあります。

 

心身両方の健康管理が大切である

 

HRとは

企業の業務効率・生産性の向上には、社員のモチベーションを高めることなどのメンタルヘルスが重要なポイントになりますが、新入社員のフォロー体制を確立し、離職率を低くすることが求められます。
HROnBoardは、就職情報サービス大手のエン・ジャパンが行う新入社員の離職リスクを可視化するツールになり、退職の予兆となる行動を分析し、離職リスクを事前に回避できるようにフォローするためのものです。

エン・ジャパンを介して入社した中途採用・新入社員の退職予兆のデータを活用し、月1回は回答を求める設問を作成し、その内容によって離職リスクを可視化して適切な対策を受けることが可能です。
人事担当者や上司に対して入社した社員が定着し、活躍できるようなコミュニケーションのノウハウを伝授して、入社からの経過期間に合わせたフォロー方法をサポートしてくれます。

 

社員が思いつめる前にフォローする事が大切だ

 

社員が早期退職する原因には、職場の人間関係や仕事での業務量、入社前と入社後のイメージのギャップの大きさの3つが大半を占めています。
この3つの離職要因を改善することで、導入している企業の離職率が平均で60%減少しているというデータからも、その有効性が認められます。
新入社員の定着率の低さに悩む企業におすすめのサービスです。

 

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/

みんなのメンタルヘルス/厚生労働省