ゲームやカラオケなど、多くの場所で使われているミドルウェアの開発企業。

CRI・ミドルウェアについて

CRI・ミドルウェアは、2001年に設立されたミドルウェア開発企業です。
様々なハード・プラットフォームで採用されており、ミドルウェアの分野では長い歴史があります。

母体は1983年に設立されたCSK総合研究所で、社名は同研究所の略称である「CRI」に由来します。
CSK総合研究所は人工知能の開発や音声・映像技術、CD-ROMなどの部門の研究開発を行っていたようです。

 

 

ゲームなど色んなものに採用されている。

 

 
同社の技術は、富士通のパソコンやセガのゲーム機などに採用されていました。
その後、ミドルウェアのマルチプラットフォーム化を進めるため、CSK・セガグループから独立し、現在のCRI・ミドルウェアが誕生しています。
独立後はプレイステーションやXboxなど、ゲーム機を中心にミドルウェアの提供を行っています。
他にガス警報器や車載機器の組み込み用など、インフラやIoT機器領域でもミドルウェアを手がけています。
ミドルウェア部門では定評のある企業の一つで、スマートフォンゲーム領域では30%のシェアを獲得しています。
取引社数はグループ全体で600社を超え、国内外に複数の連結子会社を有しています。

 

 

HOME/株式会社CRI・ミドルウェア

 

 

CRI・ミドルウェアの事業内容

CRI・ミドルウェアの主要事業はミドルウェアで、CRIWAREというブランドで事業を展開しています。
CRIWAREはゲーム開発に特化した音声・映像ミドルウェアであり、同分野では大きなシェアを持っています。
ご存じの方、耳にしたことがある方も少なくないでしょう。
他にも、CRIWAREの開発者向けポータルサイトの運営や、知育・教育アプリ向けに技術サポートを含めたソリューションの提供も行っています。
クロスプラットフォーム開発に対応したもの、ディープラーニング向けなど様々なミドルウェアを提供しているのも特徴です。

 

 

大きなシェアを持っている。

 

 
ミドルウェアにおいて、開発や組み込みをサポートする製品やソリューションも提供しています。
CRI・ミドルウェアが手がける領域は幅広く、ゲームだけに留まりません。
現在は自動車や組み込み系、Web・ネットワーク領域でもミドルウェアの開発・提供を行っています。

 

 

事業紹介/株式会社CRI・ミドルウェア

 

 

CRI・ミドルウェアの初値と評価

CRI・ミドルウェアは、2014年11月に東証マザーズ市場へ上場しました。
新規公開時の主幹事はエイチ・エス証券で、公開価格は2,400円に設定されていました。
公開価格をベースにしたPERは58.31倍、PBRは3.76倍です。
一方、新規上場当日の初値は公開価格を大きく上回り、13,500円をマークしました。
当時はもちろん、近年の他のIPOと比べても大きな成功を収めたケースのIPOの一つと言えるでしょう。

 

 

大きな成功だ。

 

 
公開価格からの騰落率は462.5%となり、当時の期待の大きさが伺えます。
初値のPERは327.99倍、PBRは21.13倍を記録しました。
IPO前の時点では小型案件とみなされており、想定価格も安くはないとされていたほどです。
しかし、スマートフォンに関連した事業であり、IPO前から注目を集めていました。
その結果、公開価格を4倍以上も上回る初値を記録し、CRI・ミドルウェアは約7.5億円の資金調達に成功しています。

 

 

https://minkabu.jp/stock/3698

CRI・ミドルウェア/MINKABU

 

 

CRI・ミドルウェアの暴落・暴騰(株式等)

CRI・ミドルウェアは、2019年の数ヶ月間に株価の暴騰と暴落が発生しています。
同社の株価は、2019年3月29日に4,185円を記録しました。
前月末の2月28日時点では3,305円だったため、1ヶ月ほどで880円、25%以上も株価が上昇しています。
株価からは、同社の将来性や事業に対する期待値が高かったことが分かります。
一方、CRI・ミドルウェアの株価はその後急落し、2019年5月31日時点では2,328円と大きく株価が下がりました。

 

 

大きな痛手だ。

 

 
営業利益予想が発表されてからはさらに下落し、同年9月30日時点では1,735円まで下がっています。
以降の株価も思わしくなく、新型コロナ禍が発生してからも低迷状態が続くことになりました。
特に2022年8月31日時点では1,000円を割り込んでおり、ピーク時と比較して4分の1ほどまで暴落しています。
その後も上値は重い状態が続き、2019年頃の高値からは遠のいています。

 

 

https://minkabu.jp/stock/3698/research

CRI・ミドルウェアの株価診断結果/MINKABU

 

 

CRI・ミドルウェアの会社口コミや従業員情報

CRI・ミドルウェアで働く従業員の平均年収は約620万円で、日本の平均年収と比較して高い水準となっています。
CRI・ミドルウェアより年収が高い企業も多いものの、ソフトウェア開発分野においては高水準で、平均よりも年収の水準が高めと言えます。
従業員の平均年齢は30代後半で、比較的若い世代の従業員が多いことが分かります。

 

 

若い世代がさらに育つことを期待したい。

 

 
従業員数は2020年時点では96名だったものの、2022年時点で135名となっています。
2021年度に大量採用があり、従業員数が一気に増加していることが理由です。
IT関連企業は残業時間が長く、有給消化率も決して高くはありません。
しかし、CRI・ミドルウェアは残業時間が月20時間以下と短く、有給消化率も50%を超えています。
そのため、従業員にとっては働きやすい環境が整っていることが伺えます。

 

 

https://www.nenshu-checker.com/media/companies/cri-middleware

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