ビルや飲食店、様々なところで目にする機会の増えたロボットやPCに強いあの会社。
日本PCサービスについて
日本PCサービスは、個人・法人向けにデジタル関連のサポートや保守、保証サービスなどを手がけている会社です。
デジタル機器の有料訪問サポートにおいては、利用率が全国トップクラスのシェアを誇ります。
そんな日本PCサービスの母体となったのは、2001年9月に大阪で設立されたマネージメントクリエイティブという会社です。
同社は自動車用品・部品の販売を目的として設立されましたが、2002年7月にパソコンの修理・販売へと大きく事業内容を変更しています。
その際に組織形態を有限会社から株式会社へと改め、社名を日本PCサービスへと改称しました。
翌年にはパソコン総合サービスの加盟店の募集を始め、徐々に企業規模を拡大していきました。
そして2000年代後半には全国の主要都市で拠点を設け、サービスを展開できる体制を整えています。
さらに2010年代以降も拠点やコールセンターの開設が続き、現在はほぼ日本全国でパソコンの有料訪問サービスなどの事業を展開しています。
日本PCサービスは顧客に最適なスマートライフを届けるため、従業員に対して明確な行動指針を掲げています。
プランナーとして10個の基本理念と指針を提示し、顧客に最良のサービスを届けられるよう取り組んでいます。
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日本PCサービスの事業内容
日本PCサービスの事業は、大別して個人向けと法人向けがあります。
個人向けには「PCホスピタル」というサービスを提供し、パソコンなどデジタル機器の設定や修理、トラブルサポートを行っています。
PCホスピタルは日本PCサービスの主要事業の一つになっており、有料訪問サポートで利用率No.1を獲得したこともあります。
サポート方法は持ち込みから訪問、宅配から選択可能で、対応機器もスマホ・タブレット、ゲーム機にロボットとバリエーション豊富です。
こうしたサポート方法の多さ・対応機器の豊富さが、多くのユーザーに評価されています。
一方の法人向けには、OEM保証・会員サービスやヘルプデスク・コールセンター受託など、多彩なサービスを提供しています。
他にもパソコンやネットワーク機器の保守点検と駆け付けサポート、バックアップサービスなども手がけています。
さらにセキュリティ関連やリース・レンタルも手がけるなど、デジタル機器を中心として幅広い事業を展開しています。
PCホスピタル/日本PCサービス株式会社
日本PCサービスの初値と評価
日本PCサービスは、2014年11月に名古屋証券取引所のセントレックス(現在のネクスト市場)に上場しました。
主幹事証券会社は東海東京証券で、公募価格は480円に設定されています。
新規上場後の初値は、公募価格を上回る805円となりました。
公募価格が480円だったため、騰落率は約68%とかなりの高水準を記録しています。
PERは公募価格時点で7.6倍だったのに対し、初値のPERは12.75倍となりました。
同様にPBRは公開前が1.74、公開後は2.92となり、7割近く上昇しています。
ただ、日本PCサービスのIPOは、マイナーな名証セントレックスであったことから、話題性は決して大きくありませんでした。
事業内容に目新しさがないという点から、初値での高値は困難との見方もありました。
一方、蓋を開けてみればIPO前の懸念は払拭され、公募価格を大幅に上回る初値を記録しました。
話題性は低かったものの、元から公募割れの可能性は低いと見られており、当時連続増収を達成したことも好材料となった模様です。
日本PCサービス/MINKABU
日本PCサービス関連のニュース
パソコンやスマホ、IoT機器などのサポートを広く手がける日本PCサービスですが、近年はロボット関連のサポート事業にも注力しています。
例えば、2023年3月には、ソフトバンクロボティクスが開発・販売する配膳・運搬ロボット「Servi」のサポートを開始しました。
ロボットが安定したパフォーマンスを発揮するには、定期的なメンテナンスやソフトウェアのアップデートが欠かせません。
日本PCサービスはこれまでの修理ノウハウを活かし、Serviの保守サービスの一部サポート業務の対応を始めました。
同年5月にはNHPソリューションが販売する業務用清掃ロボット「Phantas」のサポートも開始しています。
こちらは設定やトラブル時のヘルプデスク、訪問サポートなど幅広く手がけることを発表しています。
日本PCサービスはロボットや業務用機器について、法人向けサポートを強化しています。
今後も対応ロボットや機器が増え、事業が拡大していくことが期待できます。
ロボット掃除機の市場規模は、2028 年までに全世界で 506 億 5,000 万ドル相当、CAGR 27.2%/Press Walker
日本PCサービスの代表について
日本PCサービスは現在、家喜信行氏が代表取締役兼グループCEOを務めています。
家喜氏は1998年に翼システムへ入社した後、2003年に日本PCサービスの代表取締役社長に就任しました。
その後、スマホホスピタルやAxisの取締役、ネクストラインの代表取締役社長も兼任しています。
2021年9月からは現在の代表取締役兼グループCEOへと肩書を改めています。
他に、IT整備士協会の理事長も務めるなど社内外で精力的に活動しています。
代表挨拶/日本PCサービス株式会社