店舗もサービスも広げ、フランチャイズで好調のホットマン
ホットマンについて
現代の日本では、個人経営で運営を行う企業は昭和の時代に比べると少なくなる傾向が見られます。
様々な業種・業界でフランチャイズ契約でグループ化する運営方法が主流となっていますが、
幅広い業種でフランチャイズ展開を見せている『ホットマン』は、
一線を画す多角的な経営で事業を拡大しています。
宮城県でスタートした『ホットマン』は東北を中心に店舗数を拡大、
長野県と北関東の2県を加え、7県で店舗運営を行うメガフランチャイズ企業として活動しています。
フランチャイズとして運営する業種は様々で、カー用品のイエローハット、
DVD・CDレンタルのTSUTAYA、100円均一のダイソーなどのほか、
シャトレーゼやコメダ珈琲などの飲食関係にも事業を展開しています。
事業の種類は現在10種を超え、運営する店舗は200店に近づく勢いです。
当初イエローハットから始まり、現在のような多店舗経営へと変化していきましたが、
イエローハットを利用するユーザーが待ち時間に楽しめる場所を提供したいという
想いから始まりました。
ホットマンという企業名の由来は温かさ、温かい人というところからで、
地域社会の人々の生活を楽しく豊かなものにしたいという気持ちが表れています。
「他人のしあわせが自分のしあわせ」という経営理念を掲げ、
社員の成長と人格向上を企業目的としています。
地域で生活する人々と共に明るい社会作りを目指す志の高い企業です。
HOME/株式会社ホットマン
ホットマンの事業内容
ホットマンは創業から約半世紀を迎えていますが、
当初はミュージック販売のステレオバックセンターとして創業しました。
その約10年後にイエローハットグループの一員として、
宮城県多賀城市にイエローハット多賀城店をオープン、
そこからイエローハットの宮城のフランチャイズチェーンとして店舗を拡大していきます。
昭和の時代はイエローハットのフランチャイズ事業により店舗数を拡大していきますが、
平成11年頃からTSUTAYA、セガワールド(アミューズメント施設)、
中古車販売のガリバーの店舗をオープンするなどで事業を拡大してきました。
業種・事業の拡大を続けるに従い創業当初100万円だった資本金も、
現在は14億円を超えるまでに増資されています。
岩手・秋田・福島・宮城の東北4県のイエローハットは、
ほぼホットマンが運営する形で現在も店舗数は拡大を続けています。
東日本大震災で大きなダメージを受けましたが、わずか3年後に東証JASDAQに上場するなど、
見事な復興を果たして地域にも貢献していることが分かります。
多角経営はその後も続き、宝くじ売り場の運営、カーセブンとのフランチャイズ契約
(前後してガリバーとのフランチャイズ契約解消)を締結、その勢いはとどまることを知りません。
令和に入ってからは、名古屋発祥のコメダ珈琲店ともフランチャイズ契約を締結するとともに、
100均最大手のダイソーとフランチャイズ契約を締結、飲食、
雑貨販売へと事業を幅広く展開しています。
今後のさらなる事業拡大が期待されます。
事業案内/株式会社ホットマン
ホットマンの初値と評価
わずか資本金100万円からスタートした『ホットマン』は、
東北・北関東有数のフランチャイズ企業として大きな成長を遂げています。
東証JASDAQに新規上場を果たしたのは2014年で、
その成長度合いから初値価格の上昇も期待されていました。
上場時の公開価格は520円でスタートしましたが、初値を約65%も上回る871円で、
投資家からの期待も大きかったことが分かります。
現在も経営は比較的順調で株式の評価は高い傾向が見られていますが、
変動状況を注視する必要があるでしょう。
ホットマン/MINKABU
ホットマンの事件
ホットマンは東北や北関東を中心に地域の活性化を目的として、
様々な業種とのフランチャイズ契約で事業を拡大しています。
根幹事業のイエローハットとの提携は順調で店舗数も年々拡大していますが、
中古車販売事業に関しては平成27年に大きな転換を迎えることになりました。
中古車販売大手のガリバーとは平成12年にフランチャイズ契約を締結し、
運営を続けていましたが契約を解消するという大きな決断を平成27年に実施します。
これによりガリバーの店舗は閉店となりましたが、翌月には同じく業界大手のカーセブンと
フランチャイズ契約を締結し、3店舗を同時オープンする機動性を見せます。
同業界の中でフランチャイズ先を変更するのにはリスクも伴うため、当時は
大きな話題となりましたが、この決断の速さが多角経営を続ける秘訣になっているのでしょう。
イエローハットを主軸に118店舗を展開する東北の雄 震災を乗り越え、上場企業として地域に貢献/ホットマン/伊藤 信幸社長【前編】/ビジネスチャンス
ホットマンのその後
ホットマンが東証JASDAQに上場したのは東日本大震災による大きな被害を受けてから
わずか3年後で、その力強く復興していく姿を地域の復興の大きな力となったことは間違いありません。
晴れて上場を果たした後は業種の拡大へと大きくシフトし、コメダ珈琲、
ダイソーとフランチャイズ契約、シャトレーゼの店舗オープンのタイミングで市場再編成により、
東証スタンダードへと変更されました。
業種を拡大する多角経営ではノウハウ不足から業績が悪化する企業もありますが、
ホットマンは運営能力に長け、業績を拡大しています。
地域に貢献する企業として、大きな期待が持たれていることがよくわかりました。
株式会社ホットマン 株価詳細チャート/MORNING STAR