まだ競合が少なかった時代、結婚式に関する口コミサービスで話題となったあの会社

みんなのウェディングについて

少子高齢化が問題視されるようになっていますが、

結婚願望のない若者も増え、この傾向は今後も続くと言われています。
そんな時代ですが結婚を真剣に考える人も多数存在しており、

結婚相手や結婚式場を探すための様々なサービスも生まれている傾向にあります。

昭和の時代は結婚相談所が結婚相手を探す場所の主流で、式場探しにも相談所が活用されていました。
近年はインターネットを利用して、様々なサービスを受けることが一般的です。

みんなのウエディングは結婚式場の口コミサイトで、

実際に結婚式を行う新郎・新婦が求める情報を提供するサービスとして注目されています。

 

 

実際に式を挙げた先輩夫婦の口コミが見れる。

 

 
当初はDeNAグループが運営する結婚式場サイトとしてスタートしましたが、

株式会社みんなのウエディングとして独立運営を開始しました。
その後、くふうカンパニーの子会社であるエニマリに事業が譲渡され、現在に至っています。

結婚式場の口コミ情報と言えば結婚式に必要な費用やサービスの内容が重要ですが、

重要情報はもちろん、参加者の口コミや下見の情報など

あまり知られていない情報も確認できる点が大きなメリットです。
結婚式の総合情報と言えば、リクルートが運営するゼクシーが有名ですが、

みんなのウエディングがサービスを開始したころはこのようなサービスが少なく、

ゼクシーに次ぐ高い支持を受けていました。
口コミ情報となると良い情報も悪い情報も掲載されるため、

開始当初は結婚式場側からよくないイメージを持たれることもありましたが、

式場全体のサービス向上にも繋がり、業界の発展にも繋がりました。

 

 

https://www.mwed.jp/

HOME/みんなのウェディング

 

 

みんなのウェディングの事業内容

口コミサイトから情報を収集し、サービスや商品の購入の参考にしている人は

年々増加する傾向にありますが、結婚式場の口コミサイトを運営しているのが

『みんなのウエディング』という会社です。
結婚式場の口コミサイトは複数ありますが、利用者の視点でサービスを提供し事業を拡大しています。
結婚式を実際に挙げた新郎新婦の方々から投稿された情報はもちろんですが、

参列者の本音の情報なども掲載されており、リアルな現実を知ることができるサイトです。

本音の口コミ、結婚式の費用明細などから構成されており、

結婚式をこれから挙げたい、結婚式をするか検討している方の支援を目的としています。

 

 

リアルな口コミはとても参考になる。

 

 
事業の中には、結婚式及び結婚を準備するために必要なことを相談できる『相談広場』や

結婚準備に欠かせないことや、ものをまとめる『やることリスト』などのサービスも提供しています。
式場を提供する総合結婚式場やホテル、レストランなどの情報のほかに

ドレスの貸し出しを行っているお店や、結婚指輪を販売するお店の情報も得ることが可能です。
結婚式場の情報を有料で掲載し、その掲載料金と成果・製薬報酬及び関連企業の広告収入で

事業を運営していますが、口コミ情報を提供してくれた方にはその収益から

ポイントを付与するサービスを行うことで、幅広い情報を収集することに繋がっています。

口コミサイトで文字数を制限することは少ないですが、

みんなのウエディングでは口コミを投稿する際に300文字以上とすることになっており、

より詳細な情報を知ることができる仕組みです。
投稿内容が中立性を保っているかどうかをサイト側で審査してから掲載する形をとっており、

信頼性も高くなっています。
ユーザーの立場に立ったユーザーファーストなサービスの提供を企業の理念にし、

今後のサービスに期待が持てる企業です。

 

 

https://www.weddingpark.net/

HOMEWedding Park

みんなのウェディングの初値と評価

結婚式場の口コミ情報を提供するサービスとして誕生した『みんなのウエディング』は、

同様なサービスが少ない時代にサービスを開始し業績を上げてきました。
創業から約4年で東証マザーズに上場を果たしましたが、公開価格は2800円でした。

 

 

好調なスタートとなった。

 

 
利用する男女の視点に立ったサービスが注目されていたこともあり、

初値は公開価格を27%上回る3560円と高い結果となりました。
現在は運営企業が変更されていますが、創業当時からのサービスは受け継がれました。
ただ、2018年に残念ながら東証マザーズの上場を廃止し、現在に至っています。

 

 

https://finance.yahoo.co.jp/quote/3685.T

株式会社みんなのウェディング/Yahoo!ジャパン ファイナンス

 

 

みんなのウェディングの事件

結婚式場の口コミ情報を提供するサービスとして、多くのユーザーから利用されている

『みんなのウエディング』は、東証マザーズにも上場している優良企業です。
ただ、上場を果たした年に経営陣による不正が発覚する大きな事件が起きています。
2014年は東証マザーズに上場した大変大事な時期でしたが、同年9月期の決算で

当時の代表取締役社長兼CEOであった飯尾慶介氏が売り上げを不正に計上したことが発覚します。
会計監査人による監査の中で、事業本部の売り上げの中に

実態の伴わない売上が計上されている疑いがあると指摘を受けます。

 

 

不正な売り上げが発覚した。

 

 

該当の取引には飯尾社長と事業取締役が関与しており、社外取締役、社外監査役によって

客観的な社内調査を行った結果、従業員の親族のウエディングに関係する

売上1200万円の実在性に大きな疑義が持たれることになりました。
その後の追加調査で、飯尾社長と担当取締役の指示により

従業員がブライダル事業のプロモーション撮影をしたことがわかり、

売り上げとして計上された1200万円は飯尾社長の個人資金から拠出されていたのでした。
業績の未達を穴埋めする目的で行われ、

この不正により飯尾社長と担当取締役の辞任が発表されました。

 

 

http://yamaguchi-law-office.way-nifty.com/weblog/2014/11/post-9e49.html

経営者関与による不適切会計処理未遂は公表する必要があるか?/ビジネス法務の部屋

 

 

みんなのウェディングのその後

当時の取締役社長兼CEOによる不正計上が発覚し、代表取締役が変わり新体制への移行を

余儀なくされた『みんなのウエディング』は、その後も大きな変化が続くことになりました。
翌年にはクックパッドとの資本業務提携を結びますが、

わずか6ヶ月後には議決権の過半数をクックパッド側が持つことになり子会社化されます。

 

 

社名は変更されたが、サービスは続行されている。

 

 
その2年後には、くふうカンパニーの経営者である

穐田誉輝が株式公開買付を実施しクックパッドから経営権が移譲されました。
その後東証マザーズ上場は廃止され、くふうカンパニーの完全子会社となります。
その後企業名を株式会社エニマリへと変更、

サイト運営は継続し、サービスの内容には大きな変化はありません。

 

 

https://about.anymarry.com/

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