Tech(テック)特集!どのテックが世界を変えるのか,⑦ガブテック(GovTech)

ガブテック(GovTech)とは

デジタルやICTが既存産業に溶け込んでいる中、ガブテックは公的分野におけるICT利活用を指します。

 

ICTの現状について

今後も増大するであろうビックデータはICTの進化に伴って、目まぐるしくなっています。
ネットワークのスピード増大や携帯端末であるスマートフォン、タブレットの普及でいつでもどこでも各企業にアクセスすることで、膨大なデータを蓄積することが可能となってきました。
そのため、企業が獲得できるデータは質、量ともに飛躍的に増大化しています。
総務省の情報通信白書によれば、今後の国際的なデジタルデータの流通量はここ10年で約20倍に増えると推測されています。

 

ICTの今後

現在、消費が成熟している先進国の小売業界では、データに基づく施策で消費を喚起し、売り上げを拡大する傾向が強くなっています。
新しいコンセプトやビジネスモデルが次々に打ち出される本質として、このビッグデータを活用し、利用者のニーズに合った商品やサービスを展開することが考えられます。
そのためこうした動向の中で、小売企業が競合他社よりも優位になる近道は、このビッグデータを如何に有効利用できるかがキーポイントとなっています。
急速な技術進化を踏まえて、新機能を搭載した携帯端末が次々と登場することから、今後は顧客接点力強化の動きが活発化すると考えられます。
その結果、国内での小売業の構造変化が加速する可能性もあります。

例えば、買い物はネットで完了させる方法と、リアルとネットを連携させる方法が推察されます。
前者は、消費者の主な生活の場である家において、買い物ニーズが発生した瞬間に、ネットで買い物を完了させるというものです。
現在の消費者はスーパーやコンビニ、専門店など利用用途に合わせて買い物を使い分けていますが、これがユーザーインタフェースで集約できる事になります。
後者は、携帯端末に情報を配信し、ユーザーの買い物意識を高めて、買い物に導く方法です。
このように、ICTの進化により小売企業には顧客接点を強め、消費者に付加価値を提供するチャンスが如何様にもあることがわかります。
そのため、ICTはこれからも世界の経済に大きな影響を与えると考えられます。

 

ガブテックの今後

公的分野におけるICTの利活用で成功しているガブテックは今後、ますますマーケットを拡大していくと考えられます。
マイナンバーが分水嶺となり、様々なつながるが発生し、公的分野は社会生活をよりよく営むに更に身近な分野になるでしょう。
マイナンバー制度は2兆円のシステム投資効果と謂れています、ICTの活用促進は社会での利便性や効率性の向上に期待ができるだけでなく、経済の発展による大きな成長も期待されています。