日本を代表する経営者特集「伊藤忠商事岡頭正広」

日本有数の巨大企業

伊藤忠商事は日本屈指の巨大総合商社であり、アジア有数のコングロマリットです。

現在は世界63ヶ国に約120の拠点を構え、巨大総合商社として繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融といったあらゆる分野において、国内国外における事業投資など幅広いビジネス展開をしています。

伊藤忠商事のスローガンは「個人の力とされ、ひとりの商人、無数の使命」です。

伊藤忠商事は、戦前では伊藤忠財閥の中小企業という存在でした。

しかし、多数の紡織会社を傘下に持つ繊維財閥であり、繊維部門においては他を寄せ付けない売り上げを見せ、群を抜いた存在となっていたと思われます。

そのため、かつては世界最大の繊維商社としても有名でした。

また傘下に有力企業を多数抱えており、繊維部門の他にも食料、情報通信、保険、金融といった非資源分野全般を強みにしています。

そして中国市場においては、日本企業最大のネットワークを有する企業でもあります。

また銀行との融資・資本関係では、太平洋戦争以前から旧住友銀行と親密な関係にありましたが、戦後は住友系列から離脱をしています。

旧第一銀行に接近を行い、第一勧銀グループからの流れで、現在はみずほグループに属しています。

伊藤忠商事株式会社の歴史は、1858年5月に初代伊藤忠兵衛が麻布の持下り行商を開始した事が創業の始まりとしています。

以降、1914年に個人経営の組織から伊藤忠合名会社を設立し、1918年に伊藤忠商事のニューヨーク出張所が開設されます。

そして1941年に伊藤忠商事、丸紅商店、岸本商店の合併により三興株式会社を設立します。

しかし丸紅とはいったん分割され、その後は再度合併、再々分割を行い1949年に伊藤忠商事株式会社が設立されます。

1950年には東京、大阪証券取引所において株式上場をしています。

岡頭正広は、1949年12月に大阪にて誕生します。

1974年3月に東京大学経済学部を卒業し、1974年4月に伊藤忠商事へ入社します。

2002年4月にはブランドマーケティング事業部長に就任し、同年6月に執行役員となります。

更に同年7月に、繊維カンパニープレジデント補佐兼ブランドマーケティング事業部長に就任しています。

2004年4月には常務執行役員、繊維カンパニープレジデント、同年6月に常務取締役、2006年4月に専務取締役、2009年4月に取締役副社長、そして2010年に代表取締役社長に就任という輝かしい経歴の持ち主です。