日本を代表する経営者特集 「ニトリ 似鳥昭雄」
家具の大手といえばニトリ
株式会社ニトリは北海道札幌市に本社を置く、インテリア、家具の小売業を行う企業です。
CMでもお馴染みの「お値段以上ニトリ」をキャッチフレーズに、家具業界では珍しい製造小売のノウハウを取り入れており、現在では全国シェアで日本一となります。
店舗は北の北海道から南の沖縄まで日本国内で386店舗あり、更に台湾にも24店舗を展開するチェーンストア指向企業です。
ニトリの歴史
ニトリの歴史は、1967年に似鳥家具店を創業した事から始まります。
そして1972年3月、2店舗で似鳥家具卸センター株式会社を設立し、1978年6月に株式会社ニトリ家具に商号変更を行います。
続けて1986年7月に株式会社ニトリに商号変更を行い、1989年9月に札幌証券取引所に上場しました。
1993年には茨城県に北海道外1号店となる勝田店をオープンし、2006年4月には東京都北区に赤羽店をオープンし、これが北海道外での事業拠点となります。
2007年5月には初の海外店舗である台湾にもオープンし、2010年11月に旧株式会社ニトリが持株会社ニトリホールディングへ移行し、新たに株式会社ニトリとなったのです。
このニトリの名前の由来は、創業者である似鳥昭雄氏の名前から取っているのですが、実はこれには裏がある様です。
この苗字である似鳥の読み方は、「にたとり」と読むとの事です。
しかし、初対面の方には「にとり」と間違われて読まれてしまうため、当時は似鳥昭雄氏も困っていたといいます。
そこで間違えられた呼び方を、そのまま社名であるニトリとしたと考えられています。
似鳥昭雄という人物
似鳥昭雄は1944年に樺太に生まれますが、終戦後から似鳥昭雄の父である義雄氏が石狩市出身であった事もあり札幌市で育ちます。
1962年には北海道工業高校学校卒業、1964年に札幌短期大学卒業、1966年に北海学園大学経済学部を卒業します。
大学卒業後は広告会社に勤めるようになりますが、広告業界の厳しい波に負け半年で解雇となってしまいます。
そこで、23歳という若さで札幌に似鳥家具店を創業する事にしました。
そして1972年に、アメリカ・ロサンゼルスへ家具業界向けの研修セミナーを受けます。
このセミナー受講が似鳥昭雄にとって、人生観が大きく変わる切っ掛けとなった様です。
この事から帰国後は、早速家具のチェーンストアを志すことにし、株式会社ニトリを設立します。
似鳥昭雄が師と仰ぐ方は経営コンサルタントの渥美俊一氏で、将来ニトリは世界中に5万店舗展開する事を目標にしています。