【特集】近くて近い「韓国の最新 EC企業」 ①フォーワード・ベンチャーズ
フォーワード・ベンチャーズとは
フォーワード・ベンチャーズは韓国にあるネット通販会社です。
ECサイトの「クーパン」を運営しています。
2015年に日本のソフトバンクが出資することが話題になりました。
6年で韓国EC最大手までグロース、韓国のamazonを目指している。
あのソフトバンクが出資する会社
ソフトバンクはフォーワード・ベンチャーズに対して、10億ドルの出資をすることを発表しました。
出資比率は非公表で、情報によれば5割未満になると言われています。
韓国のネット通販市場は競争が激しく、フォーワード・ベンチャーズが運営するクーパンもその中にあります。
クーパンはスマートフォン経由の取引が中心であることから、ソフトバンクは成長余地が大きいと判断しました。
ソフトバンクはアジア企業への投資を進め、アジアのネット事業の拡大を進めています。
ニケシュ・アローラ氏が経営に参画してからは、アジア諸国で市場の拡大が進みそうなネット通販に注目しています。
出資しているのはフォーワード・ベンチャーズだけに限らず、インドのスナップディールやインドネシアのトコペディアにも出資しています。
また、ソフトバンクは中国の大手企業であるアリババ集団に3割以上の出資をしています。
2015年に子会社のヤフーがアリババ集団と連携し、日本製品をアリババの通販サイトで販売する計画を発表しました。
クーパンについて
クーパンは2010年、ボム・キム氏によって創業したECサイトです。
韓国国内では、ソウルを中心にネット通販事業を展開しています。
ソウルのほかに、シリコンバレーやシアトル、上海にも拠点があります。
出資を受けているのはソフトバンクだけでなく、海外の企業からも出資を受けています。
独自の配送網を持ち、配送業者は注文から数時間以内に顧客のもとへ商品を届けます。
ただ届けるだけでなく、例えば靴の注文なら試着できる靴をいくつかそろえて、顧客が自分に合う商品を選べるようなこともします。
売上高の4分の3以上をモバイル経由での注文からで、スマートフォン経由での取引に力を入れています。
ソフトバンクがクーパンに出資する背景
韓国は超高速のインターネット通信網や人口の集中などにより、オンラインでの小売り事業がほかの国よりも速くできます。
ソフトバンクからしてみると、韓国は市場規模の小さい国です。
比較的小さい市場に大きな投資をすることになります。
クーパンは、スマートフォン経由のショッピングを海外のライバル企業よりも先に行っているところも、ソフトバンクが注目しているポイントになります。