日本国内でいち販売を開始し、世界へも進出している樹脂ベルトメーカー

ポバール興業について

様々な製品を製造する工場にベルトコンベアは欠かせないツールのひとつですが、

「ポバール興業」は多種多様なニーズに対応する樹脂ベルトのメーカーです。
ポバール興業は、ゴムベルトが主流だった1950年代に産業用の樹脂ベルトを

日本国内でいち早く製造・販売をしてきました。

創業は1957年で、愛知県名古屋市に設立しました。
当初は神田製作所という名称で設立し、無段変速機用の特殊ベルトを製造販売していました。

 

 

工場にかかせない。

 

 

1964年に現在の商号であるポバール興業に変更し、

その後は紡績用のベルトの製造・販売も開始します。
1970年代後半から前半にかけて販売エリアの拡大を図るため、東京と大阪に営業所を開設します。
そして1986年には、新たに発泡ウレタンの製造・販売も開始することになります。
その1年後には札幌に営業所を開設させ、シンガポールにもグループ会社を設立し、

海外へと進出を果たします。

日本国内の営業所を次々と設立していく中、新たに自社オリジナルの不織布の製造も開始しました。
2000年代に入ると、シンガポールに続いてタイに販売・生産の拠点となる子会社を設立します。
その後、中国や韓国にも拠点を設立し、2014年に名古屋証券取引所二部についに上場を果たしました。
名古屋で上場後の2022年には、待望の東証に上場することになります。

 

 

https://www.poval.co.jp/

TOP/ポバール興業株式会社

 

 

ポバール興業の事業内容

愛知県名古屋市で創業した「ポバール興業」は、

約70年に渡って産業用のベルトを主に製造・販売しています。
工業用として使用されるベルトの素材は、基本的に2種類でゴムベルトと樹脂ベルトがあります。
ポバール興業では主に樹脂ベルトの製造を行っていますが、

ゴムベルトに比べて樹脂ベルトの方が厚みを薄くすることができるというメリットがあります。
ポバール興業で製造する樹脂ベルトは、

主にポリエステル繊維とポリウレタンの樹脂素材を使用しています。

ポリエステル繊維はベルトの芯体に、

ポリウレタン樹脂はベルトをコーティングする素材として使用し、

耐熱・耐薬品性に優れていることはもちろん、電力量の削減にも繋がります。

 

 

世界中に展開している会社だ。

 

 
製造しているベルトは、特殊コンベアベルト・機能性ベルト・

伝動ベルト・ウレタンタイミングベルトの大きく4つに分類されます。
特殊コンベアベルトは、食品・鉄鋼業界などの産業界における搬送用ベルトとして、

多岐に渡り使用されています。

高温・極寒などの過酷な条件でも、機能を十分に発揮できる高い能力を有しています。
機能性ベルトは、製造の工程の中で専門的な機能を発動するベルトで、

紡績において綿に付着したゴミを除去したり、

鉄鋼の製造では鋼板巻き付け時の弛みを防ぐベルトなど、特殊な用途での使用が主となっています。
伝動ベルトは動力伝達を目的としていますが、

柔軟性・伸縮性が抜群で使い勝手の良さが評価されています。
ウレタンタイミングベルトは「低騒音+高精度」で、高い評価を受けています。

  

  

https://www.poval.co.jp/corporate/philosophy.html

経営理念・ビジョン・経営方針/ポバール興業株式会社

  

  

ポバール興業の初値と評価

産業用の樹脂ベルトの製造・販売を主とする「ポバール興業」は、

創業から57年の2014年に名古屋証券取引所二部に上場しました。
その8年後の2022年に、今度は東証二部へと上場しています。

 

 

名証二部へ上場した際、順調だった。

 

 
名証二部へ上場した際の公開価格は980円で、初値は1045円、

公開価格を6.6%上回るスタートとなりました。
カスタムメイドで専門性の高いベルトの製造能力が評価されたと言えます。
東証二部に上場した際の公開価格は1263円で初値は1243円となり、

公開価格を1.6%下回る結果となりました。

  

 

https://minkabu.jp/stock/4247

ポバール興業/MINKABU

 

 

ポバール興業の事件

産業用の樹脂ベルト及び」研磨関連製品の製造販売を行っている「ポバール興業」は、

創業から70年以上の歴史を持つ優良企業です。
長く樹脂ベルトの製造を行ってきた経験とノウハウを活かした、

高い技術力と品質がユーザーから評価されていますが、

世間を賑わすような事件や不祥事の類はこれまでに起きていません。

 

 

順調に成長している。

 

 
想定外の出来事という観点でいくと、2022年に名証から東証二部に上場変更した際の

初値結果が公開価格を上回らずでスタートしたことは会社側としては想定外で、

製品の能力、技術力のアピールなどをさらに高める必要性に迫られる結果でした。

 

 

https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/ddan0i/

ポバール興業:東京証券取引所市場第二部上場承認に関するお知らせ/日経会社情報DIGITAL

 

 

ポバール興業のその後

他にない専門性の高い産業用樹脂ベルトで多くの実績を残してきた「ポバール興業」では、

3つのコア技術によって顧客が抱える問題を解決に導く製品を提供することを、

経営ビジョンに掲げています。
3つのコア技術とは、素材選定技術・接着技術・樹脂加工技術のことで、

70年以上に渡り開発・製造・販売を行ってきた

ノウハウと経験・知識により、常に改善を行っています。

 

 

さらなる成長に期待したい。

 

 
顧客側が求める性能・用途は多種多彩で、

それぞれの事業や環境などによって最適な素材を選ぶことが求められます。
ポバール興業には高い素材選定技術を持ったプロフェッショナルがおり、

最適な条件の素材を提案・選定し、高品質な製品の提供を可能にしています。
その高い選定技術で選ばれた素材に高い接着技術と樹脂加工技術が組み合わされることで、

唯一無二のハイクオリティな製品を生み出しています。
今後もより専門性の高い製品の開発・製造が、顧客からは期待されています。

 

 

https://www.poval.co.jp/corporate/

トップメッセージ/ポバール興業株式会社