時代のニーズにも恵まれ、日本の高い技術力に世界が期待をよせる開発・研究
トレックス・セミコンダクターについて
日本には特定の技術に特化した専門的な企業がいくつかありますが、超小型電源ICに特化した
『トレックス・セミコンダクター』は、その開発技術の高さで業績を上げています。
電源ICの専業メーカーとして培ったノウハウと高い経験値により、
小型・軽量化が進む電子機器業界のニーズに迅速に対応していることが高い評価の大きな要因です。
近年はスマートフォンが大幅に普及され、軽量化と高性能を同時に実現することが求められるため
パーツの極小化は必須になり、長年超小型電源ICの開発・研究を重ねてきた
『トレックス・セミコンダクター』には多くのメーカーが期待をしています。
スマホはもちろん、デジカメ、タブレットなどのモバイル機器、
ETC・カーナビ等の車載機器にもその高品質な商品は求められていますが、
多くのニーズに応えることができるのは専業メーカーならではです。
近年叫ばれる脱炭素社会を実現するためのグリーントランスフォーメーションを積極的に推進し、
小型化・低消費電力技術を駆使し、電子機器の省資源化・省エネルギー化を実現しています。
環境保全、労働環境の改善などSDGsに対する取り組みも強化しており、
今後の発展に大いに期待したいところです。
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トレックス・セミコンダクターの事業内容
電源ICの専門企業として様々な業種・業界から高く評価されている
『トレックス・セミコンダクター』は、創業から約30年の中堅企業です。
創業当初は携帯型カセットプレイヤー用のニッケル水素電池の性能が評価され、
企業としての価値を高めていきました。
この電池はカセットプレイヤーが稼働できるギリギリの電圧を検知しなくてはならず、
その厳しい条件をクリアしたこと自体が大きく評価されることになります。
正式に企業としての登記・設立をしたわずか1年後にはシンガポールに海外拠点を設立させ、
その後のグローバル化への第一歩を踏み出しています。
超小型・超薄型で高性能というのは相反する要求で、
高い技術と開発能力がなければ実現は不可能ですが、極めて難しい課題をクリアした
超小型パッケージの開発にも成功し、その生産拠点をベトナムに置きました。
電源ICを専業とするプロフェッショナル集団として独創的なアイデアと開発力を有し、
他社と一線を画した存在へと前進を続けています。
製品情報/トレックス・セミコンダクター株式会社
トレックス・セミコンダクターの初値と評価
超小型電源の専業メーカーとして高い経験値と技術力、
ノウハウで業績を上げてきた『トレックス・セミコンダクター』の
会社設立から約20年の2014年に、JASDAQに上場を果たしています。
好調な業績から高値の期待を持たれていましたが、
公開価格5000円に対して初値は4480円で初値倍率0.90倍とマイナスのスタートとなりました。
翌年に東証二部へと市場変更、2018年には待望の東証一部へと市場を変更し、
一流企業の仲間入りを果たしています。
2022年4月には東証プライム市場へ移行し、現在に至ります。
トレックス・セミコンダクター/MINKABU
トレックス・セミコンダクターの事件
トレックスセミコンダクターがJASDAQに上場したのは、
2014年で上場後に社会的に大きな事件や不祥事などは起きていません。
2015年に株式1株を4株に分割することを発表し、
この取り組みにより投資家の拡大を期待した買いが集まる良い状況が生まれています。
同年は、為替差益の減少から減益の傾向が続きましたが、国内で省電力化が進みシェアを拡大、
北米、アジアでも好調で海外でのシェアの拡大傾向が見られるようになりました。
その後、2016年5月に自動車業界での電子部品搭載量増加により市場が拡大、
この頃から増益の傾向へと流れが大きく変化しました。
TOREXは逆行高、半導体関連主力株の戻り足に追随し業績上振れ期待も/K-ZONE money
トレックス・セミコンダクターのその後
日本の小型電源ICのトップランナーとして高い実績を残してきた
『トレックス・セミコンダクター』は、業界初の製品を次々と市場に送り出しています。
工場買収や統合を経て技術の革新を遂げ、
2019年の後期には世界最小の車載電源ICを開発・販売に成功しています。
同時に光通信向けの電源ICも開発、既存品の1/5に実装面積を抑え、
小型化をさらに進めることになります。
出力する電圧を切替することのできる機能を搭載した電源ICの開発、量産開始にも成功します。
この電源ICはバッテリー寿命を一定条件で1.7倍延長することができ、
省電力化の効果の高い製品です。
2020年には、定電圧充電対応の電源ICを発売しました。
この製品は電子基板に装着される小型全固体電池など、
様々な電池に対応可能になるようICパッケージを小型化、
回路設計を最適化したことで消費電力引きくすることにも繋がり、成果を上げました。
市場の変化にフレキシブルに対応し、新たな製品を開発・販売してきたことが収益にも繋がり、
2021年には従来予想を大きく上回って純利益は約2倍にもなりました。
今後さらに小型化省電力化が進むと言われていますが、柔軟に対応できる
技術・ノウハウを持つトレックス・セミコンダクターに期待する声は大きくなっています。
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2212/12/news155.html
トレックス、韓国SKとパワー半導体事業協業で基本合意/EE Times Japan