土砂降りの中のバーベキューがヒントに!?10万台超え大ヒット、スチームトースター誕生秘話。

スチームトースター

日本の主食はコメですが、炊きたてのご飯を毎日食べるのが日本人というイメージがあります。
今でも主食がご飯であることに変わりはないですが、朝食・昼食にパンを食べる人も多くなってきているのが推察されます。

菓子パンをおやつがわりに食べる人もいるようで、パンとご飯の比率は昔に比べて大きく変わり、ほぼ同等なレベルになっています。
朝食にパンと言えば、トースターで焼いたパンにバター・ジャムなどを塗って食べるのが一般的で、家電品の中でもオーブントースターの重要度は上がってきている、と考えられます。

大手家電メーカーは様々な特徴を持ったオーブントースターを発売し、しのぎを削っていますが、革新的でユニークな家電製品を発表するバルミューダ(BALMUDA)は、大手メーカーとは一線を画したオーブントースターを発売して注目されています。
注目のトースターは、バルミューダ(BALMUDA)ザ トースターという商品です。
一般的には3,000~5,000円前後が相場のオーブントースター市場で、20,000円を超える高額なこのトースターは、その高さが納得できる性能の高さを秘めています。
スチームを使ったスチームトースターで焼いたパンの味わいは、他製品では感じられないと言われています。

特徴

トースターの域を超えているとまで言われる性能の違いは、同社が独自に開発したスチームテクノロジーと、コンピューター制御による温度管理にあります。
トースターの庫内だけを見るとシンプルで特に真新しい感じはありませんが、使用されているヒーターはパンの種類毎に適正な焼き上げになるように、コンピューターによって細かく制御しています。
このトースターの最大の特徴であるスチームを最大限に活かすヒーターが、トレイの下に搭載されています。

トースターが加熱されると、事前に入れていた水がスチームに変わり、トースター内はスチームで包まれます。
このスチームによってパンの表面はカリッと焼き上がり、中はふんわりとした美味しいトーストができ上がることになります。
スチームを使用したトースターは大手メーカーからも販売されていますが、バルミューダ(BALMUDA)のトースターの大きな特徴は、コンピューター制御の温度管理にあります。
トーストが焼き上がるまでの間に、3つの温度帯で温度を管理・調整し、最適な焼き上がりを実現させています。
パンの種類でコースが選べる点も、他社との大きな違いを生み出していると思われます。

評価

市場での価格が20,000円台と、トースターとしては破格の金額の「バルミューダ(BALMUDA)ザ トースター」ですが、その値段以上の価値があると市場では高く評価されています。
これまでのトースターにはなかったコンピューター制御による温度管理・調整、スチームによる焼き上がりの素晴らしさなど、その性能の高さは専門家からも高く評価されています。
実際に購入された方のクチコミを見ると、その性能の高さを知ることができると思います。

「朝食には焼きたての食パンかバターロールにコーヒーというのが定番で、トースターにはこだわりがありました。
何度も買い換えながら試した結果、バルミューダ(BALMUDA)ザ トースターにたどり着きました。
スチームを使っていることが違いを生み出していて、表面の焼き上がりの香ばしさと中の柔らかさが絶品です。
オーブントースターで20,000円以上という高級なものは、これまでに見たことも聞いたこともなくて、まずそこに興味を持ちました。
説明書を見て家電店で焼いたパンを試食した時には、その食感には驚きしかありませんでした。
まるで高級レストランのトーストのような味わいで、思わず衝動買いをしてしまいました。」

開発秘話

トースター市場に、20,000円を超える超高級商品として参入したバルミューダ(BALMUDA)ザ トースターは、その性能が高く評価されてベストセラー商品となりました。
しかし開発には、多くの苦労があったと思われます。
その原点は1990年代からと、約20年にも及びます。
創業者の寺尾氏は17歳で高校を中退し、イタリア・スペイン・モロッコなどの地中海沿岸の国・地域を放浪していました。

その旅は苦労も多かったようですが、楽しく刺激的であったと想像されます。
日本からヨーロッパに渡った初日に疲れて空腹だった時に、スペインのベーカリーで焼きたてのパンを頂いた時の香ばしさと温かさがずっと心に残り、事業を始めた際にトースターの製造を決意したと言われています。
実際に開発に着手したのは、それから20年後の2014年土砂降りのバーベキューでテントの下で食パンを焼いた時に普通とは違うトーストの美味しさに気づき、スチームトースターを発案したと思われます。
その後に研究・開発を重ねて、一線を画した素晴らしいトースターが誕生しました。

洋食文化の人気に伴い家電も進化している。

市場売り上げ

バルミューダ(BALMUDA)ザ トースターは、20,000円台の高額で発売され、その価格の高さと高性能でヒットしました。
現在のモデルはさらにクオリティを高め、価格は30,000円台にまで跳ね上がりましたが、独自のスチーム技術と完璧な温度制御により、性能は大幅に向上しています。
価格が上昇してもその人気は変わらず、結果的に10万台を超える大ヒット商品となりました。
今後も更なる性能の向上が、大いに期待されています。