日本を代表する経営者特集 「日本電産 永守重信」

日本電産について

日本電産は、世界各国にグループ会社を構える企業です。 小型で精密なものから超大型の幅広いラインナップを誇るモーター事業を中心に、世界ナンバーワンの総合モーターメーカーとして、他社には真似のできない製品を世に送り出しています。

モーター事業の他にも回るもの、動くものに特化したモーターの応用製品やソリューションも手がけています。

これらの製品は、私たちの身近なものに多く使用されているため、今では生活や社会に無くてはならないと思われます。

日本電産の歴史

日本電産は、創業40年を超える歴史のある企業です。

創業は1973年ですが、この年は世界を襲ったオイルショックが発生した年でもあります。 設立当時、永守重信は京都市右京区大枝の自宅にて、大学の後輩にあたる遠藤峰世、田辺道夫、子部博志と共に新会社設立への決意を確かめ合ったといいます。

そして資本金2000万円を集め、日本電産を設立しました。 日本電産は、創業から現在に至るまで変わることなく、一貫して世界一になることを追求しています。 まず創業当初に小型の精密ACモーターの製造販売を開始し、1975年にプラシレスDCモーター、1979年に8インチ型HDD装置用スピンドルモーターの生産を行いました。

その後1980年代以降には、パソコンの飛躍的普及に伴いHDD用モーター等の市場で、世界シェアナンバーワン製品を生み出します。 日本電産は現在、自動車、家電、商業、産業分野に大きく舵を切り、これからも無くてはならない製品を次々に生み出す事と思われます。

そのために、飽くなき挑戦を続けていくと考えられます。

永守重信という人物

永守重信は、1944年8月28日に京都府日向市にて誕生します。 経歴は1963年3月に京都市立洛陽工業高校を卒業し、1967年3月に職業訓練大学校を首席で卒業しています。 そして音響機器制作会社ティアックに就職後、同子会社である山科精機取締役の経歴を経て、1973年28歳の時に日本電産株式会社を設立します。

2014年6月にはソフトバンクグループ社外取締役に就任、同10月には日本電産代表取締役兼最高経営責任者に就任します。 現在ではグループ全体で約16万人の従業員がいますが、大手企業経営者のお手本のような存在です。

様々な受賞歴で、2014年1月に日本経済新聞が実施した平成の名経営者ランキングにおいて第一位の栄冠を手に入れ、また2014年11月に発刊された日経ビジネスにおいて、社長が選ぶベスト社長ランキングにて第一位を獲得しています。