世界最大の経営コンサルティングファーム、アクセンチュアについてお話します。
アクセンチュアとは
近年では、スマホや携帯を持っていない人はほとんどいない、と言われています。
通信網が発達し、インターネットが世界に普及している現在は、企業の収益の拡大にはグローバル化が大きな課題であることが推察されます。
企業のグローバル戦略にはコンサルティング会社のサポートが欠かせませんが、国内も含め実績の豊富なコンサルティング会社は数多く存在します。
アイルランドのダブリンに本拠地を置くアクセンチュアは、世界最大の経営コンサルティングファームとして知られる企業です。
世界56ヶ国200以上の都市に拠点を持ち、従業員の総数は世界中で約48万人に上ります。
コンサルティングファームとしてのみならず、世界でも有数の多国籍企業として有名です。
本社の所在地はダブリンですが、それは法務上・税務上の理由で、実際の本社業務はニューヨークとシカゴで運営されていると思われます。
コンサルティング業務の分野は幅広く、IT・デジタル関連を最も得意としていると考えられます。
アクセンチュアの歴史
世界最大のコンサルティング会社として日本でも知られるアクセンチュアは、1989年にアーサーアンダーセンから分社化されたコンサルティング業務担当の、アンダーセンコンサルティングという会社が母体となっています。
業務の棲み分けの合意事項をアーサーアンダーセン側が破ったことから、訴訟問題にまで発展したことが話題を呼びました。
コンサルティング業界のライバル関係となった両社ですが、アンダーセンコンサルティングの方が収益の面でも企業規模の面でも上回っていたことから、完全独立化を求めて訴訟に至った経緯があります。
2000年8月に調停で認められ完全独立になり、現在のアクセンチュアに社名を変更することに至ったと思われます。
アクセンチュアとしてのスタートは2001年1月1日で、奇しくも21世紀のスタートと友に新たに誕生しました。
後に母体企業であったアーサーアンダーセンは、エンロン社の粉飾決済や証拠隠蔽に深く関与していたことが明るみになり、2002年に会社を解散してしまい大きく明暗が分かれました。
日本法人としてのアクセンチュアは1995年に株式会社として設立され、2001年の6月に本社の社名変更と同時期に変更されています。
2002年8月には、アクセンチュアテクノロジーソリューションズという技術系キャリアに特化した子会社を設立し、2012年に本社に統合しています。
アクセンチュアに対する世間の評価
世界No.1のコンサルティング会社として幅広く活動しているアクセンチュアに対する世間の評価は、その事業規模の大きさから、概ね高く評価されていると考えられます。
日本法人としてのアクセンチュアも国内最大のコンサルティング会社であり、従業員数は10000人を超えると推察されます。
日本国内でも様々な業種でのコンサルティング活動によって実績を上げ、国内の拠点は設立当初から大幅に拡大しています。
日本法人の本社業務を担う東京オフィスを筆頭に、神奈川県横浜市のみなとみらいオフィス、大阪市の関西オフィス、北海道 札幌市の北海道デリバリーセンター、福島県会津若松市のイノベーションセンター福島、福岡市のインテリジェントオペレーションセンター福岡、熊本市の熊本BPOセンターなどに拠点を展開しています。
アクセンチュアでは、グローバルに活躍する人材育成を目的として、海外へ長期滞在するプロジェクトに多くの社員を投入しています。
その数多くの貴重な体験が、各社員の知識や技術となって高いレベルのコンサルティング業務を行うことへプラスとなっていると思われます。
高品質のサービスを提供し続け、今後もその評価は低下することはないことが想像されます。
アクセンチュアで有名なプロジェクト
世界各国のプロジェクトに参加しているアクセンチュアでは、有名なプロジェクトにも複数参入を果たしています。
例えば本社のあるアイルランドへ日本のメガバンクが海外に展開するプロジェクトでは、日本のコンサルタント以外にも多くの海外オフィスのコンサルタントが参加し、プロジェクトを成功へと導きました。
プロジェクトの成功には長期的な戦略・計画は不可欠で、アイルランドの現地での市場調査の結果を日本法人本社で分析し、最適な状況を構成して結果へと結びつけたことが推察できます。
またグローバルな外資系メーカーの日本法人設立時には、システムから法人の立ち上げまでの全てをアクセンチュアで担い、多くの成果を上げることにも成功しています。
アクセンチュアのコンサルタントは、年齢・性別に関係なく幅広い人材が揃っていることが特徴であると思われます。
日本法人でも家庭を持つ女性が、海外への長期出張のあるプロジェクトへ積極的に参加しています。
企業としてのレベルの高さがあってこそ可能なこと、と考えられます。
アクセンチュアの有名人
日本の大都市の人口と同じくらいの社員数を誇るアクセンチュアは、優秀な人材の宝庫としても有名になっています。
長年アクセンチュアのコンサルタントとして活躍した後、コンサルティング会社を自ら起業して大きな成功を収めた方も数知れず、多くの著名人の中にも元アクセンチュアの社員の方が存在しています。
アクセンチュア退社後、企業のトップを経験して政治家へと転身した方もいます。
前横須賀市長の吉田雄人氏、元衆議院議員の田沼隆志氏、元参議院議員の山田太郎氏などが活躍しました。
経済界では、更に多くのアクセンチュアOBが活躍しています。
企業の経営者・創業者のうち有名な方と言えば、サキコーポレーション社長 秋山咲恵氏、ケンコーコム創業者兼社長 後藤玄利氏、シンプレクス社長 金子英樹氏など、複数の方が現役で活躍されています。
郵便局の民営化に伴い誕生したかんぽ生命保険の元執行役員会長の山下泉氏も、アクセンチュア出身の有名人です。