DXやGXを主力事業として展開しているソフトウェア開発会社。
sMedioについて
sMedioは、東京都にあるソフトウェア開発会社です。
2024年4月に社名を変更し、GreenBee(グリーンビー)となっています。
同社は2007年に東京都港区で設立されましたが、2017年には本社機能を東京都中央区に移転しています。
さらに2015年には株式上場も果たすなど、短期間で成長を遂げた会社でもあります。
sMedioは、主にデジタルトランスフォーメーション((DX)やグリーントランスフォーメーション(GX)関連のソリューションを手がけています。
他にも、テクノロジーに関するライセンスの販売事業も行っています。
sMedioは日本国内だけでなく海外でも事業を展開しており、中国や台湾、アメリカなどに拠点を設けています。
創業当時から海外での事業を展開しているため、売上に占める海外の割合も高いのが特徴です。
sMedioは、テクノロジーを活用したエコで便利な社会の創造を推進しています。
また顧客中心主義やスピード重視、協働などの行動指針を掲げ、自社のミッションを達成できるようサービスの提供に取り組んでいます。
sMedioの事業内容
sMedioの事業は、大きくDXサービス事業・GXサービス事業・テクノロジーライセンス事業に分けられます。
DX事業はsMedioの主力事業の一つで、同社が強みとする映像処理や画像処理技術を活かしたソリューションを提供しています。
特定の顧客に特化したDXサービスも多く、顧客が抱える課題に合わせたサービスの提供を可能にしています。
また建設分野のDXを得意としており、画像処理AIを駆使した各種解析・評価サービスも手がけています。
GXサービス事業は、sMedioが力を入れている領域の一つです。
日本は2050年のカーボンニュートラル実現を目指していますが、同社はこれを好機と捉え、GX関連サービスの拡充に力を入れています。
例えば蓄電池や再エネシステム・製品の導入や運用、コンサルティングなどのソリューションをワンストップで提供できる仕組み構築に取り組んでいます。
EMSクラウドサービスを軸とした情報の一元管理や、設計・設置サービスなども提供しています。
sMedioは多数の自社テクノロジーIPを有しており、顧客へライセンスを販売する事業も手がけています。
主な顧客は家電メーカーやパソコンメーカーで、組み込みシステムや各種ソフトウェア・アプリを提供しています。
設計やカスタマイズ、製品化までワンストップで対応しているのも特徴です。
sMedioの初値と評価
sMedioは、会社設立から8年目となる2015年に東証マザーズ(現在はグロース)市場へ株式を上場しています。
同社のIPOはSMBC日興証券が主幹事となり、2,400~2,520円を仮条件にブックビルディングが実施されました。
ブックビルディングの結果、公開価格は仮条件の上限いっぱいとなる2,520円に決定しました。
sMedioのIPOは金額が約10億円だったため、マザーズの中でも小型案件として扱われていました。
ただ、売上は堅調に推移しているものの、利益が不安定なことから、成長性に対する懸念がありました。
また株主の中にはベンチャーキャピタルも多く、ロックアップが1.5倍で解除されることも少々不安視されていました。
一方で情報通信・ソフトウェア関連会社ということで話題性は大きく、IPO案件の中でも比較的注目を集めました。
不安材料もあったsMedioですが、2015年3月27日に上場し、公開価格2,520円に対して4,000円の初値を記録しました。
公開価格に対する騰落率は58.7%で、ロックアップ解除の懸念にも負けず順調な滑り出しとなりました。
GreenBee/MINKABU
sMedioの代表について
sMedioは岩本定則氏が代表取締役社長を務めています。
岩本氏はニチメン電子部品(現在のイーグローバレッジ)出身で、2008年にビデェイス(現在のGreenBee)に入社しました。
当時は営業本部長を務め、2010年には取締役セールス・アンド・マーケティング本部長へと昇進しています。
その後も常務取締役や情報スペース取締役などを歴任し、2017年2月にsMedio社長に就任しました。
岩本氏はテクノロジーライセンス会社として培った技術・ノウハウを活かし、DXカンパニーへと変革できるよう事業に取り組んでいます。
また課題を抱える顧客に対し、プラスアルファのサービスを提供できるようDXサービスの拡充に力を入れています。
sMedioの暴落・暴騰(株式等)
sMedioはソフトウェアやAI関連銘柄として扱われており、過去に幾度か株価が急騰・急落したことがあります。
例えば2024年3月11日には、前日にエヌビディアの株価が反落したことから大きく売られました。
同日は他のAI関連銘柄も同様に値を下げましたが、sMedioもその余波を受けました。
その後も株価は乱高下し、値動きの荒い状況がしばらく続いています。
2022年2月15日には株価がストップ高となったことがあります。
sMedioは前日の14日にGXサービス事業を始めると発表したことで、これがポジティブな材料となって株価が大幅に上昇しました。
業績見通しが赤字から黒字転換となったこともプラス要因となりました。
https://minkabu.jp/news/3833421
sMedioはS高、新たに開始するGXサービス事業に期待感/MINKABU