高齢者が増える日本を介護や医療の面から支えているあの会社。
プラッツについて
プラッツは、1992年7月に設立された会社です。
主に在宅介護や医療施設向け電動ベッドやマットレス、手すりなどの製品を製造販売しています。
プラッツは福岡県春日井市で設立されましたが、当時は有限会社で九州和研という社名でした。
その後1995年6月に株式会社へと組織を移行し、同時にプラッツへと社名変更が実施されています。
プラッツは九州を中心に事業を行っていましたが、2000年代からは関東や関西、東海地方に営業所を設置して事業を展開しています。
そして2010年代には東北や中四国、北海道にも営業所を開設しており、全国規模でビジネスを展開できる体制を構築しています。
プラッツは創業当時から介護ベッドを製造してきた会社で、業界においてもトップクラスのシェアを誇ります。
相場より安価な製品を投入して業界に風穴を開けるなど、他とは異なる取り組みを実践してきた企業でもあります。
少子高齢化の進行によって、医療介護業界の重要性はますます高まっています。
それに伴って介護ベッドの重要性も増しているため、今後の成長が期待できる会社です。
TOP/株式会社プラッツ
プラッツの事業内容
プラッツの主な事業は介護用ベッドの製造です。
在宅介護向けはもちろん、医療・介護施設向けにも多種多様なベッドを製造しています。
同社が展開する介護用ベッドの中でも、特に知名度の高いシリーズがケアレットです。
ケアレットはプラッツの人気製品の一つで、リクライニング機能が備わっています。
また木目を活かしたシンプルなデザインに仕上げられており、インテリアのデザインや部屋の雰囲気を問わないのも特徴です。
マットレスやオプションのバリエーションも豊富で、年齢を問わず長く利用できるように設計されています。
他にも、在宅介護向けのスタンダードなミオレットシリーズや在宅または介護施設向けのラフィオなど、様々な介護用ベッドを展開しています。
一方でプラッツでは介護用ベッドの周辺機器や関連製品も手がけています。
例えば介護用ベッドのマットレスや、頭部用制菌カバーなどを提供しています。
他にもサイドレールやテーブル、センサー付きライトなど、介護用ベッドと合わせて利用する機器も取り扱っています。
また施設用の家具や介護用ベッドの運搬代車などの製造・販売も行っています。
https://www.platz-ltd.co.jp/product
製品情報/株式会社プラッツ
プラッツの初値と評価
1992年に創業したプラッツは、2015年に東証マザーズ(現在は東証グロース)に上場しました。
IPOの主幹事証券会社は大和証券で、オーバーアロットメントを含む公開株式数は約18.6万株でした。
同社が売り出す公開株式数はかなり少なく、時価総額の規模でもマザーズの小型案件として取り扱われていました。
上場日には複数の企業が同時上場することから、他のIPOと比較して注目度は少々低くなっていました。
しかし、介護用ベッドの製造・販売という成長性が期待できる事業であり、公開時のPERに割安性があることなどが評価されました。
ブックビルディング時の仮条件は3,000~3,260円でしたが、最終的に公募価格は上限の3,260円に決まっています。
そして3月26日にプラットは上場、最終的に5,550円の初値を付けました。
公募価格3,260円に対して、騰落率は+70.2%を記録する結果となったのです。
大株主のロックアップ解除条件は公募価格の1.5倍でしたが、それに伴う売り圧力がかかることもなく大幅な株価上昇を記録しました。
プラッツ/MINKABU
プラッツの代表について
プラッツは、2023年7月に専務の河内谷(かわちや)忠弘氏が社長に就任する人事を発表しました。
それまで社長を務めていた城雅宏は取締役副会長に就任しています。
新社長となった河内谷氏は1967年生まれで、同志社大学経済学部出身です。
同大学を卒業後は山善へ入社し、数年の勤務を経てゼウスコーポレーションへ入社しています。
また2004年には現在のプラッツへと入社し、関西支店で課長を務めました。
その後も東海営業所の所長や人事総務部長、取締役人事総務部長などの役職を歴任し、2021年には専務に就任しました。
そして2023年からは社長として、「一生懸命」という創業当時からの企業精神を引き継ぎ事業に取り組んでいます。
多様化する医療・介護分野の幅広いニーズへ対応できるように、高機能で高品質・低価格な製品づくりに注力しています。
https://www.platz-ltd.co.jp/about/mind.html
会社理念/株式会社プラッツ
プラッツの暴落・暴騰(株式等)
2015年に株式上場したプラッツですが、過去には幾度か株価の急騰・急落を経験しています。
特に株価が大きく下落したのは2018年5月のことです。
ゴールデンウィーク前の5月2日に同社は第3四半期累計決算を発表しましたが、内容が丁重だったことから休み明けの7日には売りが殺到しました。
その結果、同社の株価は寄り付きから大幅に下落し、同日の後場でもストップ安のまま売気配が続く状態になりました。
2017年5月や2024年4月には株価が急騰したこともあります。
2017年の際は、第3四半期の決算がサプライズ要因となり、寄り付きからストップ高で株価が推移しました。
2024年4月には前日に中国ハイアールのグループ会社との業務提携が発表され、これが材料視されてストップ高の買気配となりました。
https://shikiho.toyokeizai.net/news/0/746985
プラッツがストップ高気配、ハイアールのグループ会社と業務提携/会社四季報/ONLINE