利用したことがあるのでは?様々なサービスを展開するインターネット関連会社。
モバイルファクトリーについて
モバイルファクトリーは、2001年に設立されたインターネット関連会社です。
JPX日経中小型株指数の構成銘柄に選ばれています。
元々は有限会社として設立されましたが、2003年に増資を経て株式会社へと組織変更しています。
モバイルファクトリーは、創業時モバイルゲームや着メロサービスなどを手がけていました。
当時はガラケー向けでしたが、2010年にスマホ向けサービスの提供を開始しています。
その後はゲームプラットフォームへゲームを提供しているほか、位置ゲームの開発・サービスなどを行っています。
モバイルファクトリーが提供するサービスの中でも、特に高い知名度を持つのが「ステーションメモリーズ!」です。
「駅メモ!」の略称で知られる位置ゲームで、キャラクターと一緒に全国の鉄道駅を巡る内容です。
駅メモ!はモバイルファクトリーの名を広めたサービスであり、同社の主要な事業の一つにもなっています。
一方でモバイルファクトリーは2018年にブロックチェーン事業にも参入しています。
2021年にはNFTマーケットプレイスを立ち上げるなど、積極的にブロックチェーンを活用した事業を展開しています。
TOP/株式会社モバイルファクトリー
モバイルファクトリーの事業内容
モバイルファクトリーの事業は、主にソーシャルアプリ事業やモバイルコンテンツ事業があります。
ソーシャルアプリ事業は同社の主力事業で、様々なアプリ・ゲームの開発や提供を行っています。
駅メモ!など位置情報ゲームもソーシャルアプリ事業の柱であり、多数のユーザーを獲得しています。
GREE Platformでも同様のゲームを提供するなど、駅をテーマにした位置情報ゲームに注力しているのが特徴です。
GREE Platformでは、ファンタジー要素を組み込んだカードゲームや、シミュレーションゲームなども提供しています。
一方のモバイルコンテンツ事業は、楽曲の制作や提供、スマホアプリの開発などを行っています。
こちらはソーシャルアプリ事業ほど規模は大きくはないものの、モバイルファクトリーの中でも特に歴史の長い事業です。
他にも、先に触れたブロックチェーン事業に参入するなど、様々な領域で事業を展開しています。
https://www.mobilefactory.jp/service
サービス/株式会社モバイルファクトリー
モバイルファクトリーの初値と評価
2003年に事業をスタートしたモバイルファクトリーは、2015年3月に東証マザーズへ上場しました(現在は東証スタンダード)。
同社のIPOは比較的人気が高く、中型の上場で且つモバイルサービス関連企業であったことから話題を呼びました。
また業績が安定している点や事業の成長性が期待されたこともあり、当時のIPO銘柄の中でも特に高い評価を集めていました。
モバイルファクトリーのIPOは、ブックビルディングを経て公開価格が1,410円に決まりました。
仮条件の上限いっぱいの金額でしたが、それでも公開価格を上回る初値が予想されていました。
そして同年3月26日に上場したモバイルファクトリーは、初日から多くの買い注文を集めたのです。
公開価格は1,410円だったものの、初値はおよそ2倍の2,812円にまで急騰しました。
PERベースではあまり割安な銘柄とは言えませんでしたが、取引時間中に一時3,000円を超える値も記録しています。
その後の株価は一時的に下落したものの、2016年からは上昇へと転じて公開当時を上回るようになりました。
モバイルファクトリー/MINKABU
モバイルファクトリー・代表について
モバイルファクトリーを率いているのは代表取締役の宮嶌(みやじま)裕二氏です。
宮嶌氏は1971年に東京で生まれ、大学卒業後の1995年にソフトバンクへ入社しました。
当時はインターネット広告の営業を担当しており、新規事業立ち上げにも携わりました。
19歳の時に経験したとある出来事から、起業家になることを目標としていました。
その目標を叶えるために、宮嶌氏は30歳の節目に起業を決意、モバイルファクトリーを立ち上げました。
モバイルファクトリーという社名は、モバイルとインターネットの将来性を強く感じて名付けられました。
その後宮嶌氏はモバイル事業を軸としたビジネスを展開、位置ゲームを中心にしたサービス提供に注力しています。
宮嶌氏は無借金経営をモットーにしており、新たな事業に挑戦しながらも安定した利益の確保に取り組んでいます。
そして常にリスクとリターンのバランスを考えながら、着実に利益を出せる経営に務めています。
https://www.mobilefactory.jp/corporate/ceo_message
CEOメッセージ/株式会社モバイルファクトリー
モバイルファクトリーの暴落・暴騰(株式等)
2015年に上場したモバイルファクトリーですが、過去に幾度か急騰・急落を経験しています。
ネガティブな要素で株価が大きく急落したのは、2023年10月23日です。
同社の株価は、取引時間中に子会社の個人情報に関する事案が発表され、前場に一時11%を超える値下がりを記録しました。
また情報管理体制に対する姿勢が不安視され、後場にも下げ幅を拡大しました。
一方で2024年7月26~27日にかけては大幅な株価上昇を記録しています。
同年7月26日、モバイルファクトリーは株主還元の方針を変更し、総還元性向目標を30%から60%へと引き上げました。
同時に累進配当の姿勢を打ち出し、配当性向またはROEのうち高い水準で配当すると発表したのです。
この発表を受けて同社の株価は急騰、ストップ高となる769円で取引を終えました。
また翌日も同様に株価は上昇し、800円の大台を超える値で取引を終えています。
https://shikiho.toyokeizai.net/news/0/784773
モバファクが後場急騰、総還元性向60%への引き上げ好感/会社四季報/ONLINE