新潟から世界へ。品質だけでなく、デザインも人気のアウトレジャーブランド。
スノーピークについて
新潟県の燕三条は日本国内のみならず、世界にも知られるものづくりの街として知られていますが、株式会社スノーピークはこの街に1958年山井行雄商店として創業しました。
金物問屋としてのスタートでしたが、翌年登山が趣味だった創業者が当時販売されていた登山用品の使いにくさに不満を持ったことから、オリジナルの登山用品を開発・販売することになります。
スノーピークというブランドを商標登録したのは1963年で、翌年に個人事業から法人へと変更し、釣り具のブランド、カープを作りフィッシング業界にも参入、アウトドアレジャーの企業として事業拡大に努めます。
1986年に創業者の長男が入社したことを契機に、スノーピークをキャンピングブランドとしてリニューアル、翌年からオートキャンプ用品の開発を本格化していきます。
1988年に本格リリース、日本のアウトドアシーンの革新に大きく貢献し、業績も上昇傾向になりました。
1996年に創業者の長男である山井太氏が社長に就任すると同時に株式会社スノーピークに社名を変更、フライフィッシング事業にも参入し、アメリカにも拠点を置いて海外への進出も果たしています。
2000年代に入ると海外への輸出はさらに拡大させ、ヨーロッパ各国、隣国である韓国をはじめとするアジアの市場へも参入していきます。
南半球のオーストラリア・ニュージーランドへの輸出も開始し、世界を股に掛けた国際企業へと形を変えていきました。
2011年にキャンプ場併設のオフィス・工場・店舗が一体化したヘッドクウォーターズに本社・工場を移転します。
2014年に満を持して東証マザーズ市場に上場、同時にアパレル事業にも本格的に参戦することになります。
翌年にマザーズ市場から東証一部へと市場を変更し、国内有数のアウトドアブランド・メーカーとしての道を歩み続けています。
TOP/株式会社スノーピーク
スノーピークの事業内容
株式会社スノーピークは、「人生に野遊びを」をコンセプトにアウトドアの総合ブランドとして事業を展開しています。
現在は自然と人、人と人が繋がる豊かな生き方のためにをテーマにして、登山・キャンプ・グランピングなどのアウトドア事業の他にアパレル、飲食店、マンション、一戸建て住宅の販売・管理など幅広く事業を展開しています。
主事業として行われてきたキャンプ事業では、オートキャンプ製品を主にハイエンドなアウトドア向け商品の製造・開発・販売を全国展開し、海外にも多くの拠点を持っています。
2014年に本格参戦したアパレル事業では、街と自然を繋ぐ服をコンセプトに、日常使いでも自然の中でも快適でデザイン性の高い商品の開発・販売を行っています。
キャンプ料理の素晴らしさ・美味しさを感じられる食の提供を目的としたレストラン事業も、キャンプ・アウトドアブームに乗り注目されています。
グランピング事業では、ラグジュアリーな宿泊体験を可能にする施設を提供しています。
大自然を活用した空間の演出で本格的なグランピングを楽しむことが可能です。
またアウトドアをより楽しむためのキャンプイベントやツアーなどの企画・提案をする事業も行っています。
アウトドアの素晴らしさを取り入れた住居やオフィスの提案など、今後も新たな事業を立ち上げていくことが期待されています。
事業情報/株式会社スノーピーク
スノーピークの初値と評価
アウトドア用品の開発・製造・販売及びアパレル、飲食店運営、アウトドア施設の運営等を幅広く事業展開する株式会社スノーピークは2014年11月に東証マザーズ市場に上場しました。
上場時の公募価格は2300円で公開株数は372600株、売買単位は100株となっていました。
初値は公募価格の約2.3倍の5390円と、好調なスタート切ることができました。
上場により調達した資金は主に設備投資・運転資金に充当する予定です。
上場年の2014年12月期は売上高が前期比で約20%増の54億500万円で、営業利益は前年比で89%増の2億1300万円と大幅な増収増益となっていました。
スノーピーク/MINKABU
スノーピークの事件
日本有数のアウトドアブランド スノーピークを運営する株式会社スノーピークは東証に上場以降アパレル、複合型リゾート、キャンピングオフィスなど、事業を大きく拡大しています。
2代目の山井太氏が社長に就任以降大きく業績を拡大してきましたが、太氏がアメリカに移住したことを機に、2020年創業者の孫である山井理沙氏が就任以降に世間を賑わすスキャンダル(不祥事)が起きています。
2022年9月に理沙社長の既婚男性との不倫・交際が発覚、妊娠もしていることが大きな話題になりました。
その後、社長は辞任(解任)し、父親である太会長が社長を兼任する人事が発表されました。
このスキャンダルほど大きな出来事ではありませんでしたが、同年の10月に雪峰祭2022秋限定品として発売されたフォールディング・サントク100というナイフに開閉ロックネジが外れない、ハンドル内側の指の触れる部分の加工処理不具合で端面が鋭利になりケガをする恐れがあることが発覚し、自主回収が行われました。
前社長のスキャンダルと重なり、会社のイメージを悪化させる出来事となりました。
スノーピーク34歳社長「不倫辞任」は適正なのか/東洋経済ONLINE
スノーピークのその後
アウトドア用品のトップブランド スノーピークでは3代目社長の山井理沙氏の不倫・妊娠騒動があり、一時期株価が下落するなどの影響がありました。
テレビや新聞にも取り上げられ話題になりましたが、株価の下落は一時的なものでその後は大きな変化はありません。
アパレル商品のデザイン・開発では高い実績を残していた理沙社長でしたが、スノーピークブランド全体には大きな影響を与えることはなく、テント・タープを固定するソリッドステークが2022年度のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。
その後は中国に出の物販事業を推進する目的で北京に合弁会社を設立し、中国での販売拡大を図っています。
翌年には韓国に初の直営キャンプ場を開業しています。
国内のグランピング施設の新規計画も進んでおり、今後の新製品・新事業への期待が高まっています。
韓国初となるスノーピーク直営のキャンプフィールド「Snow Peak EVERLAND Campfield」が2023年5月19日(金)に開業いたします。/株式会社スノーピーク