良い事しか言わないのはNG?インターネットの登場で近年さらに注目を集めているマーケティング戦略とは。

アドボカシマーケティングとは

近年の企業経営の考え方は、顧客重視、顧客満足度を高めることを重視する傾向にあります。
マーケティング戦略においても、如何に顧客から支持されるかを第一に考えた取り組みが求められていますが、

顧客との深い信頼関係が構築できるような手法が特に求められる傾向にあります。

近年マーケティングにおいて注目される用語の一つに、アドボカシー・マーケティングがあります。
アドボカシーの正しい定義及び、この考え方が注目される状況になった背景を理解することで、

戦略として活用することが可能です。

 

 

マーケティングを勉強して戦略を立てよう

 

 

アドボカシー・マーケティングは企業を支持し、

時には擁護してくれる企業にとってはパートナーとも呼べる顧客との信頼関係を生み出すことができるよう、

顧客本位のサービスの充実を図るマーケティングの手法です。
アドボカシーという言葉には、擁護・支持・率先して主張するなどの意味があります。
支援や擁護をしてくれる人のことを支持者と言いますが、

英語ではアドボケイツでアドボカシーの支持する、擁護するの意味合いが、この言葉でも理解できます。

企業のことを支持してくれる、または擁護してくれる顧客は、

その企業の商品やサービスを頻繁に利用する率が高くなっています。
自らが利用するだけでなく、自発的に友人や親族などの身近な人にお気に入りの企業を勧めてくれます。
企業を信頼・支持する顧客は企業の業績が悪化したり、商品サービスの金額が高くなるなどのマイナスの事態が起こったとしても、企業を盛り上げるために積極的なサポートをしてくれる可能性が高くなります。
企業とともに歩むパートナー的な存在の顧客を獲得するための取組が、

アドボカシー・マーケティングの定義です。

 

 

https://smmlab.jp/article/what-is-advocacy/

「アドボカシー・マーケティング」とは?~今さら人に聞けないマーケティング用語をおさらい!/SMMLab

 

アドボカシーマーケティングの著者、有名人について

強い信頼関係を構築した顧客を多く持つことで、

安定した運営を目指す取り組み・手法をアドボカシー・マーケティングと呼びます。
顧客の意向を優先したサービスや商品の開発など、顧客本位で勧めていく手法として日本でも注目されています。
日本でアドボカシー・マーケティングが広く知られるようになったのは、

アメリカ マサチューセッツ工科大学のグレン・アーバン教授が

自らの著書「アドボカシー・マーケティング顧客主導の時代に信頼される企業」で詳しく紹介したことからです。

 

 

アメリカでも日本でも通じるマーケティング戦略だ

 

 

グレン・アーバン氏は、マサチューセッツ工科大のスローン経営大学院のマーケティング教授として

学生を指導しています。
エクスペリオンシステムズの共同創設者で会長を兼任しています。
ノースウェスタン大学でもマーケティングの博士号を取得するなど、

マーケティング研究の第一人者として幅広く活動しています。
マーケティング分野での多大な貢献により、経済関連の権威ある賞を複数受賞する実績も残しています。
現代のビジネスには欠かせないウェブサイト上での顧客との信頼関係の構築方法、

売り上げ・利益を大幅に向上するウェブサイトの作成方法など、

インターネットビジネスの分野で大きな実績を誇っています。
イノベーションの第一人者として、本国アメリカで高く評価される人物です。

https://engage-mate.jp/article/know-how/advocacy-marketing/

有名な事例

自社の利益だけを追求する企業は、インターネットが普及した現代のビジネスシーンでは

成功するのは難しくなっています。
透明性を高く持ち、顧客との信頼関係を構築するマーケティング戦略が求められていることが、

アドボカシー・マーケティングの注目度を上げる大きなポイントです。
アドボカシー・マーケティングの基本的な考え方が理解できても、

実際に自社でどのように進めていけば良いのかイメージできる具体例を紹介します。
代表的な例が、地域に根差した商店街や町の小型スーパーの取組やサービスになります。
大型店やショッピングモールが近年は主流ですが、商店街や町のスーパーには大型店にはない身近さがあります。

 

 

大型店舗、個人経営店舗、それぞれに良さがある

 

 

例えば、野菜やお肉などの商品を手に取ったときに商店街では店の人が、美味しい調理方法を教えてくれたり、

購入すると何かおまけをプラスしてくれるといった経験をお持ちの方もいるでしょう。
大型店は品揃えの豊富さや単価の安さなどのメリットがありますが、

商店街や町のスーパーには、お金では得られない顧客を重視したサービスを受けることができます。
コミュニケーション力の高さで顧客との信頼関係を築く、

まさにアドボカシー・マーケティングの代表的な例と言えるでしょう。

さらにアメリカにザッポスという、靴のオンラインショップがあります。
高い技術で作った靴があったり高級ブランドの靴ばかり揃っているなど、

飛びぬけた商品がラインナップしているわけではありませんが、

このショップはカスタマーサポートがオンラインのシューズショップの中でNo.1と呼ばれています。
こちらのショップでは、カスタマーサービスが何よりも優先されており、

ハイクオリティなサービスを実施するCLT(カスタマーロイヤルチーム)という専門部署を持っています。
神対応と評価の高いカスタマーサポートにより、75%という高いリピート率を口コミで獲得しているのです。

https://tayori.com/blog/advocacy/

顧客主導の考え方「アドボカシーマーケティング」とは?注目される背景と事例/Tayori Blog