独自の用語も多い金融業界。色んな情報を参考に勉強して、株の売買で利益を上げよう。
出来高ランキングとは
一般社会で働くようになると、
それぞれの業界で使われる業界用語というものに出会うことになります。
何となく分かりやすい言葉を使う業界もあれば、
独自性が強すぎて慣れるのに時間がかかるような業界もありますが、
金融業界には様々な専門用語や専門知識が求められます。
特に株式市場では専門用語が多く、その意味を理解することが重要になってきます。
株価の変動率や金額を知ることが株式投資での成功には重要なポイントになりますが、
株式の出来高、出来高ランキングもそのひとつです。
株式の出来高ランキングとは、株式の出来高の増減を把握するために使用する指標です。
出来高と聞くと、出来高の量を表したもののように考える人も多いですが、そうではありません。
「出来高が多い=株価が大きく変動している」ということではなく、
「出来高の増減が大きい=株価が大きく変動している」ということになります。
出来高ランキングは1日の出来高の多い順に並べたもので、
株式投資を行う上で有効なツールのひとつです。
出来高ランキングについて知っていると、
変動の大きい高銘柄を探すときに大いに役立つことになります。
銘柄の勢いなどの状況はもちろん、トレンドに入っている銘柄なのかなど、
知りたい情報を得ることに適しています。
出来高ランキングでは、取引が成立した株数の多さを銘柄別に順位として表しています。
取引成立数が多いほど優良な銘柄と考えることができますが、
すべての銘柄の中から自分が取引する銘柄を選ぶのはなかなか大変です。
出来高ランキングの有効な使い方を知っておくことが、株式投資の成功に繋がります。
https://mag.minkabu.jp/kabu-beginner/lesson/volume-of-stocks/
出来高とは/みんかぶマガジン
出来高が多い少ないで何が違う?
出来高ランキングでは、その日の出来高の大きい銘柄から順番にランキングされています。
出来高の多い少ないを指標として投資家は銘柄を選んでいますが、
多い少ないがどのように影響しているのでしょうか。
出来高が大きい(多い)のは対象の銘柄の取引が多く、
たくさんの株が売買されたことを表しています。
つまり投資家の間でその銘柄が売買する価値があると考えられているということになり、
注目度が高いことが分かります。
「投資家が積極的に売買している=注目を集めている銘柄」で、その銘柄に新サービスの提供、
決算などの何かしらの注目される材料がある、ということに繋がります。
出来高が多くなると株式の上昇・下落の変動は大きくなり、
トレンドを新たに作ることに影響を与えています。
出来高ランキングを見ることによって、
当日に投資家から注目されている銘柄を知ることに繋がるのです。
出来高ランキングを活用した購入銘柄の選定方法も存在します。
ランキング上位に掲載されている銘柄の中から購入する銘柄を選定する場合、
出来高が急増して価格が底値になっているもの、上昇トレンドで出来高が減少しているもの、
下落トレンドで出来高が上昇しているものの3つを基本として利用していきます。
つまり出来高ランキングで注視するべきは出来高の多い少ないで見るのではなく、
増加率・減少率を見る必要があります。
出来高量が多いものが値動きが大きい銘柄ではなく、
出来高の増減が大きい銘柄が値動きが大きいと理解しておきましょう。
出来高とは?株価チャートから相関関係を読み解き予想しよう/とれダビ
多いときはどれくらい?
株価の変動が大きくなると、出来高も大きくなる傾向が株式市場には見られています。
東証における過去30年間のデータを散布図で見ると、
東証株価指数(TOPIX)の数値が低くなると出来高の数値も大きくなる傾向にあります。
東証株価指数(TOPIX)が2000を下回ると出来高の数値は大きくなり、
2000を上回る状況が続くと出来高の数値が低くなることが明らかになってきます。
もちろん取引数の多さも株式購入の目安にはなりますが、
上昇率減少率を出来高ランキングからチェックして見ることが特にポイントになるのです。
上昇・減少は多いときには100%を超えることもあり、
その傾向を出来高ランキングからグラフ化すると、変動の大きさを確認することができます。
出来高ランキングで上位に位置していても、グラフで変動状況を見て動きが小さいものを選ぶよりも、当日に急激に変動しているものの方が投資的な価値は高くなってきます。
出来高が大きく変動する要因はいくつかありますが、決算の結果は出来高に大きく影響します。
各銘柄の決算時期を事前に把握しておくと、出来高の変動を早く知ることにも繋がります。
株式を発行している企業以外の要因としては、短期投資家が多く参入することが考えられます。
短期投資家は注目銘柄の売買を短期間で繰り返し利益を得ようとするため、
この傾向が顕著になると出来高が急増することになります。
もうひとつは、企業が株式の分割を行ったときに起こりやすくなります。
株式分割は、株価が高値になったときに売買されにくくなることを回避することを目的としています。
買いやすくなったことによってビギナーの投資家の売買が多くなり、
出来高が増加する要因になります。
単に出来高の増減を見るだけでなく上昇する要因を知っておくと、
投資をするときのデータとして活用することができます。
株価チャートの「出来高」の見方と使い方を解説!/ZAi