環境破壊が問題になっている中、リサイクルしやすいプラスティック製品を取扱い評価を受けているあの会社。
竹本容器について
環境破壊の要因の一つのように近年思われる傾向のあるプラスチック製品の製造業に対してはマイナスのイメージが強くなっていますが、人々の生活にはまだ必要不可欠なものです。
竹本容器株式会社はプラスチックのボトルやガラス瓶の企画・開発・製造・加工・販売を一手に担う製造企業です。
竹本容器は1950年の創業当初、古壜再生業を営む会社として発足しました。
1960年に浅草合羽橋に店舗を開設、その後ガラス瓶の製造にプラスしてプラスチック製品の製造・販売も開始します。
ブロー成型による製品販売にインジェクション製品の製造・販売もプラスし、プラスチック容器の大手企業としての道を歩み始めました。
1979年に本社ビルを台東区に新設、事業の拡大を推進していくことになります。
1980年代になると大阪、福岡に営業所を開設、生産力強化を目的に埼玉県吉川町に印刷工場を開設しました。
1990年代には新規事業所の開設の他、中国上海に海外拠点を設立グローバル化への一歩を踏み出します。
1997~98年に子会社を2社設立するなど、2000年代の事業規模拡大の足掛かりを形成していきます。
2000年代は国内の生産体制強化にプラスして、グローバル化を進めていくこととなりました。
2005年に中国に続いてアメリカにも拠点を設立、海外の販路拡大に努めています。
同時にチューブ製造事業を他社より譲り受け、事業をさらに拡大しています。
多くの事業により業績を積み重ね、2014年に東証二部に上場を果たし、3年後の2017年には一部指定へと業績も大幅に向上します。
海外事業では中国、アメリカに加えてタイ、オランダ、インドへと幅広く展開し、国内の向上も新設するなどで販売力・供給力の強化を図っています。
2020年に新たな事業としてTOGETHER LABが始動、今後の活動に注目が集まっています。
TOP/竹本容器株式会社
竹本容器の事業内容
良質なプラスチック製品を製造・販売するには高い技術と知識に加え、有能なノウハウも求められますが、竹本容器株式会社は長い実績を活かした有力なプラスチック製造企業です。
一般ユーザーのニーズに応える製品は多岐に渡り、スプレー容器やポンプ、ボトル、ジャー、それぞれの容器に必要なキャップや中栓など幅広い製品を製造しています。
スタンダードなボトルのサービスでは顧客の要望に細かく対応することが可能で、その組み合わせは20000通りを超えています。
多彩な組み合わせに加えて、小ロットでのカスタマイズもできるので、顧客側にも大きなメリットです。
少量であっても、高い品質には定評があり主力のサービスとして評価されています。
ビスポークは完全オーダーメイドのサービスで、金型から全てオーダーメイドで唯一無二のオリジナル容器をデザインしてくれます。
これまでに蓄積された開発ノウハウと実績で高品質な容器の提供をしています。
竹本容器の容器は徹底された品質管理によって、レベルが維持されていますが、試験段階で過酷な条件下のテストを実施、原材料から製品に至るまで高い基準で高い品質を維持することに努めています。
近年プラスチック容器に対しては多くの批判があり逆風の状況にありますが、環境に配慮した開発・製造にも取り組み、サステナビリティへのアプローチも積極的です。
提供サービス/竹本容器株式会社
竹本容器の初値と評価
プラスチック容器、ガラス瓶の開発・製造・販売を主に行っている竹本容器株式会社は、創業から64年の2014年に東証二部に上場しています。
株式公開時の公募価格は、900円で公募株数は445000株で、売出株数は417500株でした。
売買単位は100株、公開後の初値は918円で約2%の上昇と緩やかなアップでのスタートとなりました。
株式公開によって調達された資金は、事業の拡大、安定を図るために設備投資に大半が充てられる予定とされています。
竹本容器/MINKABU
竹本容器の事件
戦後の1950年に創業以来長きに渡りガラス瓶、プラスチック製品の開発・製造を手掛けてきた竹本容器株式会社は、日本国内はもちろん海外にも多くの拠点を持つグローバルなプラスチック製造メーカーとして活躍しています。
70年以上の歴史を持つ老舗企業ですが、これまでに新聞などのマスメディアで大きく報道された事件や不祥事の発生は確認できません。
大きな問題を起こしていないことで優良な企業として評価されていますが、2020年に起きた新型コロナウィルスの世界規模での拡大感染の影響を受けて業績が悪化したことがありました。
竹本容器以外の海外に拠点を持つ企業でも同様の事態が発生した2020年代、2022年12月期の純利益は当初約12億円と予想していましたが、約40%減の約7億円へと大幅に下方修正をし、一部経済誌にニュースとして取り上げられています。
営業利益・経常利益・売上高もそれぞれ下方修正することとなりましたが、下方修正の理由としては日本国内の受注が低調な推移であったことと同時に中国の上海、昆山の両市などを対象にしたロックダウンの影響で生産・出荷の活動が制約され売上高が下回ったことが主な要因としています。
また生産拠点の稼働率低下により固定費負担率が上昇、原油価格の高騰などによる負担の増加も影響しています。
ロックダウン解除後の通常稼働により翌年以降は業績の向上を予測しています。
竹本容器の歴史/竹本容器株式会社
竹本容器のその後
日常生活に欠かせないプラスチック容器、製品の製造・販売を行っている竹本容器株式会社は、新しい技術や工法の開発などにも取り組み時代のニーズに合わせた製品作りに努めています。
顧客の希望に沿ってフレキシブルなカスタマイズ商品を作った事例も数多く存在します。
一般的なボトルはカラーやデザインにあまり変化はなく、詰め替え用のボトルはどこの商品でも同じというイメージがあります。
しかし、竹本容器のボトルはオリジナリティに溢れ、メンズコスメ用やメディカルコスメ用、ヘアケア用など、個性を際立たせたデザインで評価されています。
またプラスティック製品は環境破壊に繋がる製品という悪いイメージがあるため、最適にリサイクルが行えるサステナビリティな取り組みにも注力しています。
これまでに培ってきた技術力を活かし循環経済・低炭素社会実現を目指しています。
製造においては軽量化単一素材の使用や工程内、工場内でのリサイクルの推進、再生可能なリサイクル材の標準化にも取り組み、高い目標を掲げている点は特に素晴らしいです。
サステナビリティ/竹本容器株式会社